【漫画】「移住ってこんなに大変なの?」“出会いを、全部マンガにする”漫画家が描くどんでもない出来事

橋本 未来 橋本 未来

 次々と話題の漫画家を輩出する、クリエイターエージェンシー「コルクスタジオ」に所属する漫画家のつのだふむさん(@tsunoda_fumm)。宗教団体との攻防を描いた『リアル・ユー』をはじめ、原作ネームを担当した『REACHー無限の起業家ー』など、人間心理の本質に迫る、縦スクロールスタイルの漫画が特徴。

 そうした作品群の中で、つのださん自身のキャッチコピーにもなっている“出会いを、全部マンガにする”を体言したようなエッセイ漫画『糸島STORY〜60日後に移住するマンガ家〜』が、今SNSを中心に熱い注目を集めている。ひょんなことから、福岡県糸島市に移住することになった作者本人の心の揺れ動きや、次々と発生する思いも寄らない出来事の連続に、読者からは「ハラハラ、ドキドキ…する」「移住って、大変……」という声が続々と寄せられている。そこで今回は、つのださんにメールで取材をお願いし、作品の魅力や創作について語っていただいた。

「本当の感情を描くこと」が大切

 映像制作会社から漫画家に転身した、つのださん。デビューのきっかけになったのは、既成の枠にとらわれない革新的な作品だったという。「『クラウドマン』という映像とマンガをかけ合わせた作品をコルクに持ち込みました。それがきっかけで映像制作会社を辞めて、マンガに取り組むようになりました」

 

 今までに出会った人々との経験の欠片が作品に反映されているとの思いから、“出会いを、全部マンガにする”というキャッチコピーを付け、本格的な創作活動に乗り出していったという。

 

 これまでに発表した作品は、それぞれ絵のタッチや物語のトーンが異なるが、その中で何を大切にしながら作品を描いているのだろうか。つのださんは言う。「心がけたいのは、本当の感情を描くこと。そして、読者を驚かせる気持ちです」。その思いに貫かれた作品性が胸に迫る描写となり、つのだ作品としての魅力となっている。

 

 そして、今回取り上げた『糸島STORY』も本当の経験のみで構成しているとか。「糸島に移住が決まり、一筋縄ではいかない出来事が次々に起こるので、そのことをリアルタイムで漫画にしていこうと思いました。すべてリアルですが、マンガなので演出はしていますよ」と、つのださん。

 今後の活動についても、「まずは新天地、糸島で味わいのある生活をすること。そして、これまでは自分の見てきたことや感じたことを描いてきたけれど、これからは自分とはまったく違う生き方や、味わったことのない世界を描いて、その人や世界の魅力を自分が追体験していきたいと思います。作家として、たくさんの人生を味わえたら理想です」と話してくれた。糸島で、どのような経験を重ね、新たな世界を構築してくれるのだろうか。『糸島STORY』の続編も、期待したい。

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