NHK党の立花孝志党首が16日夜、生出演していたテレビ朝日系「報道ステーション」を途中で退席した。
この日は各党党首が出演して討論。安全保障問題についてそれぞれが意見を述べていた。立花氏は別のスタジオからリモートの形で出演し「本日、お昼過ぎ、テレビ朝日のプロデューサーの方からお手紙をちょうだいしました」と切り出し、「テーマから逸脱する発言は控えていただくよう、お願いいたします。万が一そのような発言があった場合は、しかるべく対応をさせていただく場合もあるとご承知おきください」と内容を伝えた。
ここで司会役を担当していた大越健介キャスターが「いまの発言は討論のテーマに沿ったものとは、おっしゃる通り認められません。発言を止めてください」と割って入った。立花氏は大越氏の言葉を気にすることなく発言を続け「スタジオから追い出される前に自ら出ますので」と宣言した。
大越氏が言葉をさえぎるように「趣旨にのっとった発言をしてください」と伝えたが、立花氏は「政治家の発言をテレビ局の方が事前に『あれをするな、これをするな』というような介入はやはり恐怖を感じます」とコメントした。大越氏は「いまは安全保障の話をしています」とかぶせ、「申し訳ありません。その発言は認められませんので、ここで打ち切らせていただきます」と宣言。立花氏の「ありがとうございました」という言葉はフェードアウトするように小さくなった。
立花氏が退席した後は、時折空席となったいすが画面に映し出されていた。