1部屋100万円超の設備!プロゲーマーも1週間連泊の〝お墨付き〟秋葉原のゲーミングルーム

松田 和城 松田 和城
秋葉原のホテル「NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO」
秋葉原のホテル「NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO」

 ゲーミング日本酒、ゲーミング箸などさまざまな「ゲーマー向け商品」が昨今、話題を呼んでいる。秋葉原のホテル「NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO」では1月から、総額100万円を大きく超える機材が置かれた「ゲーミングルーム」を提供。そのスペックの高さから1週間連泊したプロゲーマーチームもあったという。野村不動産ホテルズの広報担当・相生顕氏(41)は「大会に近い設備でずっとプレイできる環境を気に入っていただき、試合前の調整で利用していただいた」と手応えを語った。

 ホテルは家電量販店、ゲーミングパソコン専門店、eスポーツ体験施設など、多数のeスポーツ関連店舗が集まるゲーマーの〝聖地〟秋葉原にある。120ある部屋のうちの2部屋で、バング(1万2000円)、ツイン(1万8000円)の2つの宿泊プランを用意している。「ハイスペック設備」にこだわるため地の利を生かし、周辺のeスポーツ関連企業と連携。部屋には約45万円のゲーミングパソコン「GALLERIA(ガレリア)ZA9C-R39 Z590」、約23万円のゲーミングチェア「ハーマンミラー X ジクールG エンボディゲーミングチェア」など最新設備がそろうゲーム環境が生まれた。

 カメラ、マイクなどの配信機材も完備しているため、多くのゲーム配信ストリーマーが利用している。さらにカップルがデートで遊びに来たりと、いわゆる〝エンジョイ勢〟の姿も。幅広い層から需要があり、予約は埋まっている状態が多いという。

 また、eスポーツ競技はFPSゲームなどでチーム戦が多く、戦略等を話し合う必要がある。そのため機材がそれぞれ2人分あり、隣同士でプレーできるツインルームが人気だという。家で通話ツールを利用する場合、互いの顔が見えず誤解を生む懸念も。相生氏は「やはり真横でやるのと通信でやるのは違う」と述べた。

 同ホテルでは「地域との深いつながりから生まれる経験」というブランドコンセプトのもと、さまざまな試みを行っている。コロナで「おうち時間」が増え〝オーディオブーム〟が巻き起こった際は電気街の店と連携し、スピーカー、アンプなどを厳選。これらを設置し音響にこだわった部屋を5つ用意した。現在もアーティストのオンラインライブ配信を視聴する利用者がいるという。相生氏は新たなコンセプトルーム発案に意欲を見せ、「ホテルのブランド、エリアの特性を生かして共存し合えるというか、お互い価値を高められるような取り組みをしていきたい」と前を向いた。

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