ホテルで小田急の電車運転体験 トレインビューの1室にシミュレーター導入

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
部屋に導入された「小田急かんたんシミュレーター」
部屋に導入された「小田急かんたんシミュレーター」

 小田急電鉄は、新宿駅前のホテル・小田急ホテルセンチュリーサザンタワーの「パノラミックキングルーム」1室に、小田急電鉄の運転士経験者が監修した運転シミュレーター「小田急かんたんシミュレーター」を2月1日から導入。滞在中は何度でも運転士体験が楽しめ、鉄道ファンすいぜんの部屋となった。  

 モニターとともに、特急ロマンスカー・EXE(30000形)の運転席で、実際に使用されていたマスターコントローラー(マスコン)の実物ハンドルを部屋に設置。椅子もロマンスカー・SE(3000形)で使われていたものだ。難易度が異なる3つの運転モードと運転区間・時間帯別の全5コースが選べる。

 22階の部屋からは新宿駅を通る小田急・JR各線の線路や電車が一望でき、ジオラマのような街並みが広がる。シミュレーター開発は、鉄道のシミュレーター製作を手がけるグループ「第一閉塞進行」が協力した。

 同ホテルでは、小田急の電車をテーマにした3つのコンセプトルーム「まるごと小田急プレミアムトレインルーム」を展開。駅名標や車内の座席をソファーとして設置するなどしてきたが「小田急の電車を運転してみたい」との声を受け、リアルな運転体験ができるシミュレーターを開発した。

 2021年4月のスタート当初は「コロナ禍の中、鉄道が好きなお子様やファミリーに旅気分を味わっていただき、笑顔を届けたい」(ホテル担当者)との思いで電車のコンセプトルームが導入されたが、20代カップルの利用も多いという。鉄道YouTuberのスーツさんが動画で紹介し、部屋の知名度がアップ。同年12月までに、のべ121組が宿泊した。

 ホテルは小田急から駅長、駅員用の制服を借りており、実際に着用しての記念撮影も可能だ。1室2名利用で朝食付き1泊3万2510円~(税込、素泊まりは2万7340円~)だが、鉄道好きにはたまらない一室になりそうだ。

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