モデルで女優のキム・カーダシアンが、マリリン・モンローのドレスに明らかなダメージを与えたという。1962年にマリリンが着用し、ジョン・F・ケネディ米大統領に『ハッピー・バースデー』を歌った伝説のドレスを先月のメットガラで着用し話題となっていた。今回マリリンのグッズコレクターであるスコット・フォートナー氏が、同ドレスをキムに貸し出したリプリーズ・ビリーヴ・オア・ノット博物館を非難している。
「本当に無責任だったと感じています。ただのドレスではありません。これは文化的アイコンなのです。政治的なアイコン、ハリウッドのアイコンであり、60年前に起こった出来事からのアメリカ史の一部なのです。それは保存、保管し、丁寧に扱われなければならなかった。私ががっかりしたのは、リプリーがあのドレスを守り保管するために最善を尽くしているという声明を何回か発表していることです」
マリリン関連アイテムの世界で最大のコレクションを誇るフォートナー氏はインスタグラムに、同ドレスに付いたクリスタルのいくつかが紛失し、何個かが糸で垂れ下がっていると指摘、同じ生地は現在存在しないため取り返しのつかないことをしてしまったと怒りを表している。「あのドレスを完全なかたちで維持し、保存すると言っていましたが、そうでしょうかね。これはその価値のあることだったのでしょうか。疑問の余地なく、ダメージは明らかです!」と憤っていたフォートナー氏、キムを責めているわけではないとしてこう続けていた。「多くの人がキム・カダーシアンに矛先を向けているような気がしますが、それは私の望むことではありません。これは世界で最も有名なドレスなのです」
一方、2016年に480万ドル(約6.5億円)で同ドレスを購入した同博物館はこう説明している。「このポップカルチャー史を表す作品を保存するために細心の注意が払われていました。もちろんリプリーズにとって簡単な決断ではありませんでしたが、キム・カーダシアンはこの機会と、その歴史的ドレスに最大の敬意を払い続けています」。キムは以前、ドレスのサイズに合わせるため、3週間で体重を16ポンド(約7.3キログラム)落とした苦労を語ってもいた。