ボブ・ディラン「風に吹かれて」落札予想は約1億~1億6千万円 再録版がオークション登場

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ボブ・ディラン
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 歌手のボブ・ディラン(81)の『風に吹かれて』の再録版がオークションに登場する。1963年発表の同曲をボブが初めてレコーディングし直したもので、新たなアナログ・オーディオ・フォーマット「アイオニック・オリジナル」のディスクとしてロンドンのオークションハウス、クリスティーズから7月7日に出品予定だ。ちなみにボブは同曲を1962年に作曲、セカンドアルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』に収録されている。

 音楽プロデューサーのTボーン・バーネット(74)が、今年4月に発表した新フォーマットはレコード、CD、ストリーミングを凌ぐ音の忠実性とも言われている。その新フォーマットデビューともなる今回のボブの作品の落札予想価格は、60万ポンド(約9600万円)から100万ポンド(約1億6000万円)となっている。

 バーネットはこう話す。「初めての作曲、レコーディングから60年が経ち、ボブが新たな『風に吹かれて』を私たちに届けてくれます」「我々の時代と深く関わり、何10年にも渡りボブの人生や経験と共鳴し合ってきた曲です。クリスティーズが『アイオニック・オリジナル』を信頼し、このようなユニークで意義深いかたちでボブの優れた録音を提示してくれることに私たちは感謝しています」

 バーネットは、同フォーマットが録音の最高峰と自負する。「記録保存の音質です。未来を見据えた設計。唯一無二のものです」と説明していた。ちなみに同フォーマットでボブは自身の曲を数曲レコーディングしたとされている。

 そんなボブは2020年にユニバーサル・ミュージックに、『風に吹かれて』や『天国への扉』を含めた600曲に及ぶ自身の全作品を売却、その価格は2億2500万ポンド(約360億円)とされていた。一方プライベートでは昨年8月に匿名女性から児童性的虐待で訴訟を起こされたものの、担当弁護士らが今年1月に公式否定していた。

 今月28日からは来月17日まで続くアメリカ西海岸でのツアーも開始、また、音楽を考察したエッセイ集『ザ・フィロソフィー・オブ・モダン・ソング』の出版も予定している。

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