漫画家・北条司の原点と進化示す原画展 キャッツ♥アイ、シティーハンター、スペース・エンジェルまで

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
「キャッツ♥アイ40周年記念原画展〜そしてシティーハンターへ〜」キービジュアル
「キャッツ♥アイ40周年記念原画展〜そしてシティーハンターへ〜」キービジュアル

 漫画家・北条司氏の展覧会「キャッツ♥アイ40周年記念原画展 ~そしてシティーハンターへ~」が5月13から23日まで、東京・千代田区のアーツ千代田 3331、1階メインギャラリーで開催される。1981年の集英社「週刊少年ジャンプ」での連載開始から40周年を迎えた「キャッツ♥アイ」の3姉妹のイラストが描き下ろされた。貴重なカラー原稿や漫画原稿、最終話の全ページの展示に加えて、「シティーハンター」のカラー原稿などを含めた約350点の原画を展示する。

 「キャッツ♥アイ」のカラー原画をほぼ全て、コミックスの表紙や雑誌掲載時のカラーページ、連載後に発表されたイラストなども含め約70点を展示。モノクロ原稿はキャッツ♥アイの魅力である「3姉妹」「日常風景」「泥棒」などのカテゴリーや、ストーリーのポイントとなった名場面を中心に約200点のボリュームとなった。連載後に続編的な内容で発表された「恋ふたたびの巻」は、全45ページを全て展示する。

 「シティーハンター」からは、作品のプロトタイプとなった、1983年に週刊少年ジャンプの愛読者賞用の読切として発表された「シティーハンター‐XYZ‐」の貴重な生原稿を約20点展示。ジャンプコミックスの表紙作品を含む、カラー原画からも約50点。選りすぐられた美麗な原画の数々で「キャッツ♥アイ」から「シティーハンター」へ至る過程の体感を促す。シティーハンターの原画の約70点の展示は、都内過去最大の展示数となる。

 また、1979年の手塚賞応募作品から生まれた1982年に発表された読み切り「スペース・エンジェル」を北条氏自らがセルフリメイク。一部原画を展示及び全83ページがパネル展示される。北条作品のルーツのひとつとも言える作品のリメイク。構成・ストーリーは当時のままに、40年の時を超えて全て新たに描きおろした。北条氏は「私的に描いたもので外に出すものではない」と一時は固辞したものの、会場限定の公開に落ち着いたという。 カラー原画もモノクロ原稿も全て複製ではなく、生原稿が展示される。

また、原画展のための描きおろしのイラストを使用した目玉商品を含めて、合計100アイテム以上の特別新商品を用意。複製原画、缶バッジ、Tシャツなどに加え、目玉は枚数限定の直筆サイン入り版画。キャッツアイの版画では、ホワイトのアクリル絵の具を使って一枚ごとに手彩色を施すことで、原画がもつ凹凸(マチエール)を表現。シティーハンターの版画では、一枚ごとにパール絵の具の粒子を吹き付け、見る角度によって光沢が強調され、作品の奥行きを表現した。北条氏は「連載当時、カラー原稿には紫を含む色や、紫寄りの青やピンクなどは印刷した時に色の再現が難しいため、あまり使わないようにと言われていましたが、私は好んで使っていました。今回の版画作品は実際に描いた色も、地の紙の色も原画にかなり近く、原画か版画か一目では分からないくらいの仕上がりになっています。あれから40年後の今、昔は印刷で出せなかったオリジナルの色味が再現できました。版画になった作品が、皆さんのお手元に渡ることを嬉しく思っています」とコメントを寄せた。

 展示情報、チケット等の詳細は公式サイトまで。

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