通天閣に巨大スライダー誕生 音声付き”滑走動画”撮れる新感覚アトラクション

今井 佳奈 今井 佳奈
大阪のシンボル・通天閣の絶叫マシン「TOWER SLIDER」
大阪のシンボル・通天閣の絶叫マシン「TOWER SLIDER」

 大阪のシンボル・通天閣(大阪市浪速区)の体験型アトラクション「TOWER SLIDER(タワースライダー)」が9日にオープンする。大阪の景色を眺めながら巨大滑り台を滑るアトラクションで、利用客の滑走前と滑り終わりを撮影し動画を提供するサービスも盛り込まれた。

 地上22メートル、通天閣の3階から地下1階までの全長60メートルを滑り降りるアトラクション。タワーの横にある、エレベーター塔に巻き付いた傾斜約30度のチューブが滑走路となる。チューブの地上部分は透明で、滑走中は大阪の街を一望できる。地下部分の内部は銀色で、緑や黄、紫色のネオンが非日常を演出する。

 出発前と到着の様子を録画し、体験後に各自が動画をダウンロードできるサービスも取り入れられた。利用客はスタート地点に座ると、滑走路の入り口横にあるカメラへ約5秒間アピール。録音もされるため、絶叫体験への意気込みなどを語ることができる。ゴール地点のカメラでは、スライダーから勢いよく放出される姿が撮影される。

 撮影した映像は滑走中の風景イメージした資料映像と結合され、1つの動画となって利用客の手に届く。システムに携わる東亜無線電機の担当者は「どこにもない機能だと思います」と、アトラクション撮影では珍しいというサービスに胸を張った。動画の撮影・ダウンロードはタワースライダーの利用料金(大人・1000円)に含まれる。

 通天閣はコロナ禍で大打撃を受け、年間約100万人だった入場者数がおよそ5分の1にまで落ち込んだこともあった。運営元の通天閣観光株式会社・高井隆光社長は冷え切った通天閣の再活性化を望み、スライダーに「起爆剤」の役割を期待する。

 コロナ禍に”攻めの姿勢”で打ち出した一大プロジェクトだが、1956年に建てられた古い建物に、新たな設備を取り付ける工事は困難を極めたという。建設当時の設計図を元にスライダーの計画を立てたが、工事を始めると壁の強度や寸法が設計図と異なることが発覚。何度も計画の修正を繰り返し、総工費は3億円にのぼったという。高井社長は「思っていたよりも大変だった。取り付けという名の負のスパイラルタワーになった」と苦笑いしていた。

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