俳優のマッツ・ミケルセンが、メソッド演技法を「くだらない」と表現している。人気映画シリーズ第3弾『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』でジョニー・デップの代わりにゲラート・グリンデルバルド役を演じたマッツは、カメラが回ってない時も常に役のままになりきるというメソッド演技法を「気取っている」と評した。同演技法じゃレディー・ガガ、ジャレッド・レト、ダニエル・デイ・ルイスなどが愛用している。
英国版GQ誌にマッツは、こう語る。
「くだらない。でも準備で、狂気を取り込むことができる」
「その映画が駄作だったらどうするのかな?キャラクターを捨てなかったことに感動するとでも?」
「最初から捨てておけばいいものを。連続殺人犯の準備はどうするんだ?2年もかけて調査するのか?」
またマッツは、メソッド演技法を賞賛する映画評論家たちに責任があるとし、同手法が必ずしも才能に直結しているわけではないことを示唆。
「メディアは『凄い、彼はこんなに真剣にやっているんだ。だから素晴らしいに違いない。彼に賞をあげよう』となる」
「それで、この演技法が話題となり、誰もが知るところとなって、それが一つの流行となる、ということさ」
一方「スター・ウォーズ」アンソロジー・シリーズ、007映画、マーベル映画など数々の大ヒット作に出演しているマッツは、ダニエル・デイ・ルイスのような人と一緒に演技をして、ゾーンから抜け出させてみたいと主張。「彼と一緒に、常にキャラクターを崩していくような感じで、とても楽しい時間を過ごすことができるだろう。ダニエル・デイ・ルイスは素晴らしい俳優だ。でも、メソッド演技法はこれとは関係ないよ」と冗談混じりに話した。