タレントの明石家さんま(66)が16日、宮城県石巻市で、自身が企画・プロデュースしたアニメ映画「漁港の肉子ちゃん」の上映会に登場。渡辺歩監督(55)とのトークイベントに出演した。
原作は、直木賞作家の西加奈子氏(44)が石巻市と女川町を訪れたことがきっかけで誕生した。映画は同市では初の上映。チケットは完売し、2部制で2400人の観客を集めた。東日本大震災発生後の2011年以来、約11年ぶりに石巻市を訪れたというさんまは「11年前は何もなかったのに、家やビルが建っていた。人の力って強いな、と感動しました」と、満員の観客に語りかけた。
イベント後の会見でも、さんまはテレビ番組の収録で訪れたという震災直後の石巻市を「目を覆うような光景だった。すごいショックを受けた」と振り返った。「人の力って本当にすごい。捨てたもんじゃないなと。自分は11年間、何も進歩していない。反省しました」とオチをつけていた。