チョコ作りに欠かせない「ボクシンググローブ」!?世界的ショコラティエの愛用品公開

土屋公二氏のチョコレート作りに欠かせないキックボクシンググローブ
土屋公二氏のチョコレート作りに欠かせないキックボクシンググローブ

 チョコレートの歴史や文化を発信する「felissimo chocolate museum(フェリシモ チョコレート ミュージアム)」(兵庫県神戸市)が1日、新企画展「6 Essences―チョコレートを表現する6人の知覚―」(9月25日まで)をスタートする。報道陣向け内覧会をこのほど開催し、世界で活躍する日本人ショコラティエら6名のチョコ作りに欠かせないアイテムを公開した。

 年に1度のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」の常連で、世界に名をとどろかせる大御所たちの思想やルーティン、道具などを通じて制作活動の背景に迫る企画。「ル ショコラ ドゥ アッシュ」の辻口博啓氏のブースには、チョコレート専用ナイフ「ショコラセパレーター」が並べられた。ボンボンショコラなど内部が何層にも重なるチョコレートの粒を美しく断ち切り、複雑な断面を見るための道具だ。

 「ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ」の土屋公二氏は、愛らしい動物柄の商品パッケージからは想像がつかない、キックボクシングのグローブを展示に寄せた。担当学芸員は「体調を整え、ストレスを発散して、舌の状態を常に均一の状態に保つと。いつも同じものを作れる状態にコントロールすることが重要で、体調を整えるためにキックボクシングを始められたとおっしゃっていました」 と説明した。リングでポーズを決めるシェフの写真も飾られた。

 ほかにも、「パティシエ エス コヤマ」小山進氏こだわりの、デニム生地で作られたコックコートなどを展示。「ユミコサイムラ」の才村由美子氏、「ショコラティエ パレ ド オール」の三枝俊介氏、カカオプロデューサー・吉野慶一氏の必須アイテムも公開する。

 また、洋菓子店「モロゾフ」のチョコレートのパッケージ約200点を展示する「Morozoff ―90年の記憶―」も同期間に開催する。1934年2月に「日本で初めて出した」(学芸員)というバレンタイン向け広告や、1930~50年頃に作られた木製のチョコレート箱など希少なコレクションがお披露目される。

 同ミュージアムは、世界中のチョコレートのパッケージを個人や企業から寄贈を募り、壁一面に設けた棚に並べた展示が名物。棚の内容も1日からリニューアルし、50カ国・500ブランドの約1万3000点が並ぶ予定だ。

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