英国王室を描いたドラマ「ザ・クラウン」の撮影現場で、15万ポンド(約2300万円)相当の宝石類やアンティークの小道具が盗難に遭った。撮影最終週であった16日の夜間、英王室を描いた同ネットフリックスドラマのシーズン5のセットから、燭台、宝石類、大型振り子時計、銀食器、ドーム型鳥かご、エリザベス女王の祖父にあたるジョージ5世が購入したファベルジェの卵の高価なレプリカなど200点以上が盗まれたという。
ある関係者は、ザ・サン紙にこう話している。
「窃盗団は、(保管してある)トラックへ接近し、それをこじ開け、空にしたのです。制作陣は、細部にこだわり、全ての小道具は慎重に選ばれていました。それを全て失うとは、非常に辛いことです」
そして番組幹部は、新たな小道具の確保に奔走しているそうで、別の関係者は「最悪なタイミングでした。プロデューサー達は、代わりになるものを必死で探しています。しかし多くの品が一点物だったので、それは簡単なことではありません」と明かす。
ネットフリックスは、今回の盗難により撮影に遅れが出ることはないとしている一方、地元サウス・ヨークシャー警察は、現在同件に関し捜査中であると発表している。
そんな同ドラマは、昨年12月には撮影スタッフの「少なくとも8人」が新型コロナに感染したことから、予定よりも早くクリスマス休暇に入っていた。