漁師から人気ネイリストへ華麗な転身!わずか2年でビョークら世界的セレブも担当

大きな海老を持つ漁師時代のNakagawaさん
大きな海老を持つ漁師時代のNakagawaさん

 「漁師だった僕がNYに行ってネイルを始めて2年」と経歴を紹介したTikTokの動画が180万回以上再生され話題になっている。動画を投稿したTomoya Nakagawaさん(TikTok: @tomonyan5555)は、約2年前からアメリカを拠点に本格的にネイルアートの制作を開始。その作品は、歌手・ビョークらセレブが身につけ世界中から熱い注目を集めている。

 約2年前までは和歌山県・紀伊大島で漁師として働いていたNakagawaさん。東京出身で、旅行に訪れた際に島に魅了され、漁師に転職した。仕事は朝4時30分に始まり、定置網にかかったブリやサワラを水揚げしたり、網の補修や入れ替えをしたりしていたという。

 2020年2月、交際相手のネイルアーティストの男性と結婚するため、NYに移住。コロナ禍で家にいる時間が長くなったためパートナーから「面白半分」で技術を学び、制作を始めた。作品をインスタグラム(@tomonyan55)に投稿するうちに、ファッション雑誌「Dazed」のアカウントにリグラムされるなどして徐々に知名度が高まった。

 アメーバのような不思議な形をしたネイルやパステルカラーのガーリーなデザイン、武器のような力強いものなど、幅広いジャンルのネイルアートを生み出す。「漁師の経験がなければ今の僕の作品は生まれてない」というほど、当時の体験が強く心に残っているという。

 「僕は昔から漁師をしていたわけではないので、魚を間近に見ることが新鮮でよく観察していたんです。その時の素材感や色、特徴が自然に反映されているのかなと思います」。海中でキラキラ輝くキビナゴの群れに囲まれたり、魚の選別作業の後に残ったウロコの輝きを見たりしたといい、「魚に感銘を受けた」と懐かしんだ。

 現在はロサンゼルスを拠点に、雑誌やミュージックビデオの撮影に用いられるネイルアートを手がけている。制作を始めた約半年後には、パートナーと共同制作した作品がファッション雑誌「i―D」の表紙を飾る歌手・ビョークの指先で輝いた。

 最近はとあるアメリカの女性ラッパーのミュージックビデオ撮影に参加し「契約の関係でアーティスト名はまだ言えないんですけど、本人にすごく気に入ってもらえた」。他にも、セレブからダイレクトメッセージでオファーが届いたこともあるといい「面白いですね。夢があるというか」と充実ぶりを笑顔で語った。

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