アイルランドの世界的ロックバンド、U2のボノ(61)は、いまだにそのバンド名が好きではないという。40年以上U2のボーカルとして活動していながらも、その名を良いと思ったことはないと明かしている。
「文字と数字の組み合わせがスパイの飛行機みたいだと思って、未来的だと思ったんだよね。でも、実は従うことを示唆するようなものだった。だからその名前は嫌いだ。本当に好きじゃない」とボノは話している。
また、史上最高のロックバンドの一つに数えられているにも関わらず、初期の音楽を聞くのは苦手だそうで「バンドの演奏は最高なんだ。ただ、声が無理やり出しているような感じで、男らしくないというか。僕のアイルランド人の男らしさが、それによって不自然になっている」「でも美しいジョーイ・ラモーンのサウンドを聴くことで、自分がそういうロックンロールのシンガーである必要はないと気づいたんだ。でも自分がシンガーになれたのはごく最近の話さ。まだそう思っていない人もいるだろうけど、その気持ちもわかる」と続けた。
U2は当初、ザ・ハイプという名で活動を始めたものの、それが気に入らなかったことからミュージシャン仲間のスティーブ・アベリルにアドバイスを求めたそうで、ジ・エッジは「彼がいくつか出してくれたアイデアの中にU2があった。それに飛びついたということではなく、自分たちが一番我慢できる名前という感じだったんだ」と説明している。