「ジョブチュ-ン」”試食拒否”審査員と同姓シェフが誹謗中傷を受け懇願

松田 和城 松田 和城
拡散された「リストランテ小林」のツイート(本人承諾)
拡散された「リストランテ小林」のツイート(本人承諾)

 TBS系のテレビ番組「ジョブチューン~元日SP~」が1日にジャッジ企画「ファミリーマートVS超一流料理人」を放送した際、審査員・小林幸司氏が”試食拒否”したことが物議をかもす中、審査員と同姓のシェフがいわれのない誹謗中傷を受けていると訴えた。イタリアンレストラン「リストランテ小林」は2日から3日にかけ、同店のツイッターでその状況をつづった。同店のシェフ小林孝好氏(57)は3日、よろず〜ニュースの取材に応じ、「影響力の大きい側が『その小林は無関係ですよ』と発信していただければありがたいと思います」と語った。

 小林孝好氏によると、異変が始まったのは放送から一夜明けた2日の朝。突如、数件の無言電話がかかってきた。同日夕にグーグルの口コミを確認すると低評価が急増。「食べたこともないものを評価するシェフの店に行きたくない」というコメントが届いた。身に覚えがないため、ネットで検索すると「小林幸司さんのジョブチューンでの姿が物議をかもしていることを知りました」という。

 孝好氏は、グーグルの該当口コミに間違い(勘違い)であることを逐一返答、ツイッターを用い注意喚起をするなどの対応に追われた。「お値段もコンセプトもまったく違うお店です。小林幸司シェフにとっても、うちと間違えられては迷惑なことと思います」と話した。現在、正しい情報の書き込みやツイートの拡散などをしてくれる周囲の協力があり、グーグルでのコメントは削除。店への評価も落ち着いてきているという。

 同店は現在目黒にあり、軽井沢への移転準備のため休業している。幸司氏の店「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」も中目黒から軽井沢に移転をしていたため、より”誤解”されやすい状況だった。「町の審査があったりと、地元の力が不可欠なのですが、(今回の件で)影響がないのかというのが目下の心配事です」と不安を吐露した。

 孝好氏は同番組(TBS)に電話をしたり、幸司氏に対してSNSを通じて連絡を試みている。「テレビのことなので演出があると思いますし、内容については思うことはありません。ただ、私どもの発信力は小さいので『リストランテ小林とは別だよ』と発信していただければありがたいと思っています」と話した。

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