食いしんぼうなハムスターのシェフが活躍するボードゲーム「ハムのサンドイッチ屋さん」が22日、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で先行発売される。同作を起案したクリエイターチーム「Graphic335」の浜田浩成氏が制作秘話を明かした。
ゲームの舞台は、「ハムスターシェフ」が自らパンに挟まれる看板メニューを持つサンドイッチ屋さん。パンの上にダイブしたシェフがつまみ食いをしたり、レシピが頻繁に変わったりする大忙しな世界で、プレーヤーはレタスやトマトなどの具材を集めながらサンドイッチ完成を目指す。
浜田氏は仕事場のデスクをハムスターグッズで囲むほどのハムスター好き。本作はハムスターが薄く寝そべる写真からゲームの着想を得たという。「薄いので何かに挟んでみようと思って『ハムスターが挟まれるのでハムサンド』というダジャレも考えながら制作を始めました」。
ルールには、ハムスターの特性を取り入れた。完成の目標であるサンドイッチの「レシピ」は、ゲームが進行するたびに変動する。「実際のハムスターは忘れっぽいところがある」といい、ゲーム中でレシピをコロコロと変えてしまう「ハムスターシェフ」のストーリーと重ねた。
ハムスターシェフの札は、具材の代わりになったり、積み重ねた具材を”つまみ食い”したりとゲームに変化をもたらすアイテム。「ハムスターはエサの匂いを感じると、寝ている時でも食べるらしいんです。このゲームでもそんな食いしんぼうな要素を、ということでつまみ食いするようになっています」と浜田氏は説明した。
パンに飛び込むハムスターシェフの色は3種類で、ゴマ、サクラ、くるみなど「パンの上にトッピングされたらおしゃれなもの」をイメージ。さらに、具材に見立てたタイルに厚みを持たせ、よりリアルなサンドイッチ作りを演出した。
クラウドファンディングサイト「Kickstarter」での先行販売価格は3500円(税込み)。同サイトでの注文時のみ、写真家「平ハムスター」氏のハムスター「ぽんこ」ちゃんをモチーフにした木駒を追加購入できる。店頭や通販では3850円(税込み)で発売予定。