デヴィッド・ボウイ&ザ・ローワー・サードの未発表曲がオークションに出品された。1960年代半ばにボウイは、本名のデイヴィ・ジョーンズ(ザ・モンキーズのメンバーと混同されるため後に改名)で同バンドを率いて活動。1975年の曲「アイ・ウォント・ユア・ラヴ」が16日、英ウェセックス・オークション・ルームズに出品され、落札予想価格は1万2000ポンド(約180万円)となっている。
同オークションハウスの広報はザ・タイムズ紙に「素晴らしいアーカイブの中から最良の未発表、未聴のデヴィッド・ボウイの録音が遂に登場します。出品者は世界最大級の出版会社からそのアーカイブを購入、大物アーティスト達の素晴らしいデモ曲や未発表曲が詰まったもので、その情報をデータベース化するのに時間がかかっているところですが、遂に最良の物を見つけたのです」と話した。
2020年にも1966年のボウイの未発表曲「アイ・ドゥ・ビリーヴ・アイ・ラヴ・ユー」がオークションに登場、予想価格5000ポンド(約75万円)を遥かに上回る1万8000ポンド(約270万円)で落札されていた。
2016年に肝臓がんで69歳で他界したボウイだが、その後数多くのデモ曲、レアなレコーディング曲がオークションに登場しており、2018年には16歳の少年だったボウイのボーカルが入ったザ・コンラッズの「アイ・ネヴァー・ドリームド」のデモテープがオメガ・オークションズから出品、3万9360ポンド(約590万円)の高額落札となっていた。ちなみにボウイ率いる同バンドは同曲をデッカ・レコードに送るも落選していた。