コスプレイヤーのすみれおじさんが、声優学校に入学したことが4日、分かった。初回レッスンの講師を務めた『機動戦士Ζガンダム』のエマ・シーン役や『機動戦士ガンダムZZ』のリィナ・アーシタ役で知られる声優・岡本麻耶の指導に「まるで魔法使いでした」と振り返った。
レッスンは現場に近い実践形式で行われた。演技を聞いた岡本と音響監督に「カンがいい」「ヒロイン声もいけそう」と褒められるほど成長を見せた。すみれおじさんは”名声優”の鋭さに驚いたようで、「私の話し方から分析して、性格や普段から抱いてる悩みや感情を言い当てたんです」と明かした。
すみれおじさんは、仮面ライダーシリーズや乃木坂46総出演ドラマ『初森ベマーズ』などを手掛ける鈴村展弘監督のもとで演技を学び、動員数100万人突破の岡田准一主演の映画『ザ・ファブル』のアクション監督・横山誠監督のもとでアクション女優としてのスキルを磨いてきた。プロのコスプレイヤーとして、キャラクターの見た目だけでなく動きを再現することに定評がある。今回、さらなる技術向上のために新たな挑戦を開始したという。
そして、声優学校に通い始めたもう一つの理由は、MCスキル、トーク技術の獲得。背景にあったのは、自身がコスプレを担当するネクソンの新作ゲーム『カウンターサイド』の定期放送生配信番組だ。マフィア梶田氏のアシスタントサブMCを務める上で反省があった。「ゲームの情報をきちんと視聴者の皆さんにお伝えするためには、私は素人すぎるなと感じたのできちんと勉強をしようと思ったんです。これからお勉強しっかり頑張ります!」と意気込んだ。
入学したのは東京・秋葉原にあるAAAS(秋葉原・アクトレス&アクターズ・スクール)。アニメ『天地無用!』シリーズや『超時空要塞マクロスII』などを手掛けるアニメ制作会社や『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』や『ヒプノシスマイク』『ソードアート・オンライン』シリーズのCG制作会社などのグループが2018年に創設した声優学校だ。現役声優らが現場に近い実践形式で的確な演技指導をおこない、テレビアニメのオーディション情報の提供や相談に乗るなどのサポートをおこなっている。