「よふかしのうた」コミックとアーティストのいい関係 Creepy Nutsの曲が“ルーツ”だった

澤田 英延 澤田 英延
アニメ「よふかしのうた」ティザービジュアル=(C)2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
アニメ「よふかしのうた」ティザービジュアル=(C)2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会

 「少年サンデー」で連載中の漫画家・コトヤマ氏のコミック「よふかしのうた」がアニメ化され、フジテレビ系などで2022年7月から放送されることが11日、発表された。主題歌は、ヒップホップユニット・Creepy Nutsが担当する。Creepy Nutsと「よふかしのうた」はちょっと良い関係にある。

 ファンならピンと来るが「よふかしのうた」はCreepy Nutsが18年に配信したシングルで19年に発売したアルバムの表題曲名と同じ。作者のコトヤマ氏は、タイトルの元ネタが楽曲であることを認めている。

 アニメ化発表時のコメントでも「よふかしのうた、というタイトルがそもそもCreepy Nutsさんの楽曲からお借りしたものであり、さらに主題歌、楽曲提供もしていただけて感無量でございます」と明記。主題歌のタイトルなどは明らかになっていないが、作品をイメージして楽曲が制作されることに「私のこの先の仕事においてもあまりにも大きい出来事だと思います」と最大限に感謝している。

 19年には「よふかしのうた」コミックス1巻の発売に合わせて、コラボしたプロモーションビデオも制作された。楽曲-コミックのタイトル-PV-アニメ化&主題歌とラリーが続くように作品制作が継続。アーティストが作品にインスパイアされて楽曲を制作することはあるが、見事に相乗効果が現れている。

 同作は、胸にモヤモヤを抱える中学生・夜守コウが、初めて夜に外出し、吸血鬼・七草ナズナと出会ったことをきっかけに、さまざまな人と出会う物語。前作で、やはりアニメ化された「だがしかし」とはまた違う不思議な魅力がある。Creepy Nutsは「お天道様の元ではとても出来ないような背伸びや開き直り、様々なはみ出し方を否定も肯定もせず寄り添って描いてくれる”夜そのもの”みたいな漫画やなぁと思います」と作品への思いを語っている。

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