2017年に「金田一少年の事件簿外伝 犯人達の事件簿」で注目を集めた船津紳平氏が、再び超人気漫画のパロディギャグに挑む。講談社の漫画アプリ「マガジンポケット」で3日、「東大リベンジャーズ」の新連載をスタート。アニメ化や実写映画化と、勢いが止まらない「東京卍リベンジャーズ」の作者・和久井健氏から容認を受けた。公式スピンオフ作品の使命を果たすべく、笑いを追い求める。
東京大学卒ダメフリーターの主人公、タケミチならぬミチタケは、在学中に片思いしていたユウキが慶応大学卒の男と結婚していたことをテレビで知り、電車ならぬ自転車にはねられたことをきっかけに、7年前の東大入学時にタイムリープ。慶大卒の男と結婚する現在からユウキを救う?ために、東大の頂点を目指す。
船津氏は「担当編集さんが東大卒の方で、雑談の東大時代の話が面白かったので、漫画にしてみたいと思いました」と着想を説明。構想を練っていく中で、超人気作品が思い浮かんだという。「東大でうまくいかなかった男が主人公のギャグ漫画のネームをつくっていて、タイトルを考えているときに、『東大リベンジャーズ』というタイトル案が出たのがきっかけです。そのタイトルと一緒に、いまの1話目のかたちが出てきまして、それを和久井先生が許可してくださったので、実現しました」と、新連載のターニングポイントを語った。
第1話では受験科目が3教科の慶大に対し、ミチタケが「俺は5教科7科目だ‼」と叫ぶシーンなどで、東大卒編集者の逸話が活用された。現役東大生、東大卒業生や東大中退者がうなずくマニアックな〝あるあるネタ〟を、いかに一般受けするギャグに消化していくのか。「金田一少年」に続いて、船津氏は腕の見せ所だ。