英国出身の人気俳優「ハリウッドが僕を救ってくれた」 自殺を考える状況から一変

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 アラン・カミング
 アラン・カミング

 俳優のアラン・カミング(56)は、ハリウッドが自分の命を救ってくれたと考えているそうだ。1995年に公開された『007/ゴールデンアイ』で、コンピュータープログラマーのボリス・グリシェンコ役を手に入れる前には自ら命を絶つことすら考えていたというアラン、しかし同役がその後の人生を決定づける瞬間になったと振り返ってる。

 アランは同役のオーディションを受けた日のことをCBS『ディス・モーニング』でこう明かしている。「あれは人生で最悪の日だったよ。本当にすごく気分が落ちこんでいた。『ああ、かわいそうに。今日は死んでしまいたい気分なんだ、と言えたかもしれないのに』って今は思うけどね」

 しかし、同映画に出演したことで人生が一変したとして、「ハリウッドが僕を救ってくれたんだ」「僕には『キャンセル、 続行』というマントラのようなものがあって、何か悪いことが起きたときは、『ああ、これは起こってしまったことで変えられない、先に進もう』 と考えるんだ」と続ける。

 そんなアランは以前、自分のキャリアの選択肢は限られていると考えていたそうで、駆け出しの俳優だった1980年代にスコットランドの演劇シーンで活動していた時のことをこう振り返っている。「スコットランド人らしさゆえに、役がまわってこないって言われたよ」「ロンドンではあり得るかもしれない、でもアメリカはあり得ない。僕が今やっていることや、僕のような機会が与えられるっていう考え方、そんな軌道に乗っている人なんて誰もいなかったよ...そういうことはスコットランド人には起こらなかったんだ」

 また、自分のセクシュアリティがキャリアにさしつかえるとは思っていないそうで、これについてアランは、「『カミングアウトはハリウッドでのキャリアに悪影響を与えると思いますか?』とよく聞かれるんだけど、ばかげた質問だよ」「ベイジングストークやアイダホの人々が、出演者の誰かがゲイだからといって映画を見に行かないとは思わないよ。本当に誰も気にしないと思う」と説明した。

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