アレック・ボールドウィンの銃誤射 映画撮影が延期 スタッフが怒りの告発「怠慢と非プロ意識のせい」

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 アレック・ボールドウィン
 アレック・ボールドウィン

 映画「ラスト」の撮影が、ハリーナ・ハッチンズさんの死亡に関する捜査が完了するまで中断となった。21日、撮影監督のハッチンズさんが主演のアレック・ボールドウィンがリハーサル中に発砲した小道具の銃の銃弾を受けて死亡。またジョエル・ソウザ監督も負傷する惨事が起きたが、24日に製作側がスタッフに宛てたメールによると、映画が完全に製作中止となったわけではないものの、当分撮影は再開しない見込みであるという。

 ピープル誌が入手したメールには「最低でも捜査が完了するため撮影を中止する決断を下しました。私達は悲しみに打ちひしがれており、地平線の向こうを見れない状態にありますが、現在のところ、終わりではなく中断です。この特別な場所に私達皆を連れてきた精神はまだここにあります」とあった。

 また製作側は、スタッフが、ハッチンズさんの遺族により設立されたハリーナ・ハッチンズ奨学金基金に寄付した金額と同じ額を寄付することも明らかにしている。

 一方で、同映画の電気技師セルジ・スヴェットノイ氏は「怠慢と非プロ意識」がこの悲劇をひき起こしたとした。同氏は「僕はハリーナを知っています。1年ではなく、彼女のほぼ全ての映画で彼女と仕事をしてきました。時には食べ物と水を分け合ったものです。僕達は太陽の下で焼かれ、雪の中で凍えてきました。お互いの面倒を見てきたのです。100%自信を持って、彼女は僕の友人だったと言えます。私は彼女の命を奪い、ジョエル・ソウザ監督を負傷させた弾丸が放たれた時、ハリーナの隣にいました。彼女は私の腕の中で命を失おうとしていたのです。彼女の血が私の手についていました」

 「これがなぜ起こったのか、私の意見を言いたいと思います。私にはその権利があります。怠慢と非プロ意識のせいです。現場で武器をチェックするはずの人がそうしなかったこと、現場に銃弾が入った武器があることを伝えるべき人がそうしなかったこと、現場にもって来る前に武器をチェックするべき人がそうしなかったこと、これは怠慢です。そして人間の死がその結果なのです」とつづった。

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