大阪名物「肉吸い」石碑が誕生 話題沸騰「自信あります」防犯カメラ2台の厳戒態勢

 

 大阪名物「肉吸い」で有名なうどん店「千とせ本店」(大阪市中央区)が20日、同店で行われた株式会社セブン-イレブン・ジャパンとのコラボ商品発表会で、肉吸い発祥の地を記念する石碑をお披露目した。

 「肉吸い」は、千とせ本店の近くにある劇場「なんばグランド花月」に出演する芸人が軽く食事を済ませようと「肉うどん、うどん抜きで」と注文したことから誕生したメニュー。大御所芸人らの口コミで全国的に有名になった。

 店の入り口横に設置された石碑は「肉吸い発祥の地」と大きな文字で飾られた。同店の三代目店主・森井一光氏は「肉吸い」が世に広まり、「一般名詞化」したため商標登録ができなかった過去があると回顧。今ではさまざまなメーカーから「肉吸い」を冠した商品が販売されていると話し、「腹は立たないんですけど、面白くないから。示しをつけるためと自分に対してけじめをつけるために」と石碑の設置への思いを明かした。

 森井氏は「これがシンボルになって拡散されることは自信があります」と続け、念願の石碑を報道陣へ披露した。付近に防犯カメラを2台設置し、石碑の背面には警報音が鳴るセンサーも取り付けている。「もし何かあった時は、すぐ警察に被害届を出して話題にしますから」と商魂を見せ笑いを誘った。

 セブン‐イレブンとのコラボ商品「千とせ本店監修 浪花の肉うどん」と「千とせ本店監修 浪花の肉吸い鍋」は27日から関西地区のセブン―店舗で順次発売される。千とせ本店の味を表現するために、具の牛肉の厚みにこだわったという。会見に出席した同社の関西地区マーチャンダイザー・谷清司氏は「千とせ様のように、長年、関西のお客さまに愛され続ける商品になってくれたら」と期待した。

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