ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、2017年作『ブレードランナー2049』を「大失敗を覚悟」で作り、今でも映画業界で自身のキャリアが続いていることに驚いているという。『Dune/デューン砂の惑星』の日本公開を10月15日に控えるヴィルヌーヴ監督は、リドリー・スコット監督による1982年のSF名作『ブレードランナー』の続編のメガホンを持つことは「冒とく」だったと認めており、映画界を追われることを覚悟して挑んだという。
MTVのポッドキャスト番組『ハッピー・サッド・コンフューズド』に出演した同監督は「『ブレードランナー2049』に関する奇跡はこういったところです。僕はまだ映画を作っているし、あなたはまだ私と口を利いてくれる。私は巨大な芸術的危険に自ら飛び込んだのです。クリストファー・ノーランに一度言われたんですが、それは聖なる領域を歩くことなのです。本当ですよ。私のしたことは冒涜と言えるものなんです。『やらないほうがいいよ』って言われました。私がまだここで映画を作っているという事実、そして最低でも映画製作者コミュニティから追い出されなかった。あれは危険なゲームでしたね」と心境を語った。
同作は、興行収入的には不振に終わったものの、アカデミー賞では視覚効果賞と撮影賞に輝いている。
カルト映画の座を確立しているオリジナル作品の続編となる同作では、ハリソン・フォードが、リック・デッカード役を再演したほか、ライアン・ゴズリング、ジャレッド・レトなど豪華キャスト陣で製作された。