故ジョン・レノンの未発表曲入りカセットテープが37万デンマーククローネ(約640万円)で落札された。ジョンと妻オノ・ヨーコが滞在先のデンマークにて、地元のティーンエイジャー4人から受けたインタビューが収録、50年以上前のザ・ビートルズが解散する数か月前のものとなっている。
2人のインタビューの他、ジョンが未発表曲を歌う様子が収められた33分間の録音テープ、28日コペンハーゲンで開催されたオークションでの落札者は明らかとなっていないが、電話での入札者だったようだ。
1970年1月に行われたそのインタビューの際、ジョンとヨーコは同国北西部のテューに滞在、ヨーコの娘キョーコに会いに行っていたという。ちなみに当時キョーコは父親のアンソニー・コックスとそのパートナー、メリンダと共に同地に住んでいた。
そのテープを作ったカーステン・ホージェン氏は、「私たちは16歳のヒッピーの集まりでした」と回想、ジョンとヨーコの平和キャンペーンに興味があった男子学生らが教師を説得し2人のイベントに参加した際のインタビューで、ホージェン氏の友人が写真撮影を担当したそうだ。
ホージェン氏はBBCにこう明かす。「ジョンが『君たちはどこから来たんだい?ラジオ局?』聞いたので、『いいえ、学校の雑誌からです』と私は答えました。2人は毛糸の靴下を履いた足をテーブルに載せ座っていました」
そして2人はインタビュー中、『ラジオ・ピース』という短い曲を披露、あるラジオ局のテーマソングとして書かれたそうだが、オンエアされることはなかったそうで「そのラジオ局は開局されることなく、その曲もお蔵入りとなりました。私たちが知る限り、この曲はあのテープにしか存在しないものです」とホージェン氏は続けた。