声優・アーティストの富田美憂が26日、東京・LINE CUBE SHIBUYAでソロ初ライブを行った。大きな節目を飾り、感極まる場面もあった。
11曲を歌い上げ、さらにアンコールに応えた富田。最後の曲に臨むにあたり、ファンに向けた手紙を紹介した。「大好きな人たちがいるから、私はもっと頑張ろうと思えます。これからも見守っていてください」。関係者、そして両親への思いをあわせて伝えた。大きな拍手に背中を押された、ラストナンバーは「Letter」。途中、感極まって言葉に詰まる一幕もあったが、しっかりと歌い切った。フィニッシュは観客とともにジャンプ。「本日は本当にありがとうございました!」。感謝の気持ちを丁寧に伝えた。
待ちに待った晴れ舞台だった。開幕を飾ったのは、2019年11月のソロデビュー曲「Present Moment」。生バンドの演奏にあわせ、ステージ後方から登場し、白を基調に青のラインが映えるドレス姿を披露。続けて披露した「翼と告白」では、青いサイリウムに囲まれながら、最後に胸に手をあてて一礼。最初のMCでは「こんなにたくさんの方に来ていただけるとは思わなかったのでうれしかったです!バンドメンバーのみなさんと一緒に頑張ります!」と気合を入れ、しばし観客とスキンシップ。人生初のソロライブを骨の髄までエンジョイしようとする姿に、客席と配信先のファンも全力で応えた。
ファンからパワーをもらった後は、事前に「振り付け動画」を公開した「片思いはじめました」。ジェスチャーを交えながらキュートに歌い上げ、“流行りものポーズ”「領域展開」で締めた。ここからはアーティスト・富田美憂の本領発揮だ。ギターとのセッションを楽しみながら「砂の世界」、さらに「Ageha Twilight」、ステージに備えられたステップに腰かけて「かりそめ」を歌い上げ、幻想的な雰囲気の中、左右に身体を揺らしながら「インソムニア・マーメイド」を熱唱した。
バンドメンバーによるインストが終わると、黒いドレスに銀のラメ入りジャケットというスタイリッシュな姿に衣装替えし再びステージに登場。「ここからはロックの時間だよ!」と「ジレンマ」、さらに手にしたタオルを振り回しながら「Some day, Summer Day」、さらに「Run Alone!」とアッパーソングを連発。バンドメンバー紹介も見事にキマッた。本編ラストナンバーに臨むにあたり「もう一回『Present Moment』からやろうか?」と名残惜しさを見せながらも、真っ赤なペンライトにあおられながら「Broken Sky」を投下。最後は思いっきりこぶしを突き上げた。
アンコールに応え、ライブTシャツ姿で登場。興奮と感動に包まれたフィナーレに突き進んだ。終演後は、富田本人からの計らいで「手書きのメッセージを書いた銀テープ」をプレゼントするというサプライズも。ファンと一体になり、幸せが詰まったステージだった。
<セットリスト>M1 Present Moment、M2 翼と告白、M3 片思いはじめました、M4 砂の世界、M5 Ageha Twilight、M6 かりそめ、M7 インソムニア・マーメイド、M8 ジレンマ、M9 Some day, Summer Day、M10 Run Alone!、M11 Broken Sky、EN1 足跡、EN2 Letter