「アイカツ!」藤城リエがロリータファッション初挑戦 “かわいいもの恐怖症”を克服

松田 和城 松田 和城
イベントに参加した藤城リエ
イベントに参加した藤城リエ

 歌手の藤城リエがこのほど、よろず~ニュースの単独インタビューに応じ、〝かわいいもの恐怖症〟との決別を語った。ロリータファッションの展示即売会イベント「よくばりプリンセスマルシェ」(8月21日、日暮里サニーホール)に出演し、公の場で初めてロリータ衣装姿を披露。これまでの葛藤と愛情を言葉に紡いだ。

 大きく膨らませたフリルとリボンが、かわいさを際立たせた。藤城は白色のワンピースドレスに身を包み、緊張した表情で、どこか誇らしげにランウェイで足を進めた。フリルやレースが特徴的な、少女漫画のお姫様のようなロリータファッション。人前では初めて披露した。これまでは、自分がこんなかわいいものを着ていいのか、と踏み出せずにいた。「今まであんまり自信を持つことができなかったんです。本当は好きなのに近づけない〝かわいいもの恐怖症〟みたいな。何か理由をつけないとこういった衣装は着れなかった。そんな〝殻〟を破りたい、という思いがあり、今回のイベント参加を決断しました」と振り返った。

 2016年にテレビアニメ「アイカツ!」シリーズの歌唱担当グループ「AIKATSU☆STARS!」のメンバーとして活動を開始した。「私が歌唱を担当していた“氷上スミレ”というキャラクターが、ロリータ系、ゴスロリ系のファッションを身にまとう女の子なんです。髪型も真似するくらい、すごくその子に憧れていて…。その影響が大きくて、もともと興味があったロリータ系がさらに好きになりました」と、こだわりを明かした。

 イベントの展示即売会では、出演者が参加するミニファッションショーが実施された。「普段はライブで歌ったり踊ることが中心なので、歩くことに集中するのかなとか、どんな身振り手振りや表情をすればいいんだろうっていう戸惑いはありました。でもいろんな資料を見たりとか、研究して自分なりに衣装の魅力を伝えられたかなと思います」と〝モデルデビュー〟の手応えを語った。

 コロナ禍でライブから遠ざかり、人前に出るイベントは約1年ぶりだった。「こういった衣装を直接見てもらえるのも初めてで、自分にとって特別な一大イベントでした。子供の頃の発表会のような感覚で、思ったより緊張しましたね。でも来てくれたファンの方たちが、目が合うとニコっと笑ってくださって…。子供をみる親のような温かい目ですごく安心しました」とうれしそうに話した。

 これまで歌で自らの気持ちを届けてきた藤城。新たな挑戦を通じて「自分に自信がなくて、好きなものに触れられないって人は私以外にもいると思うんです。今回のイベントは、緊張したし、めちゃくちゃ怖かったんですけど、私が一歩踏み出すことによって同じ気持ちを持っている方を励ますことができれば、と思います。『好きなものは好きでいいじゃないか』と。自分自身にも言いたい言葉ですね」と声を弾ませた。

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