日本のアクション俳優の草分けで、国際的にも活躍した俳優の千葉真一(本名・前田禎穂=さだほ)さんが19日、肺炎で死去した。82歳。福岡県出身。新型コロナウイルスに感染して千葉県内の病院に入院していた。
千葉さんは日体大を中退し、1959年に東映に入社。ドラマ「キイハンター」などで人気を集めた。「仁義なき戦い 広島死闘篇」「柳生一族の陰謀」「戦国自衛隊」など映画のヒット作にも多数出演。米国では映画「キル・ビル」などにも出演し、「サニー・チバ」の名で人気を博した。
アクション俳優として地位を確立しながら、1970年にはジャパン・アクションクラブ(JAC)を設立。アクション俳優やスタントマンの育成にも貢献し、真田広之、志穂美悦子らを育てた。
「キイハンター」で共演した女優の野際陽子さんと1973年に結婚し、94年に離婚。再婚した一般女性との間に生まれた長男・新田真剣佑や次男・眞栄田郷敦は俳優として活躍している。