生活困窮者支援団体、メディアにDaiGoの〝起用停止〟求める 菅首相にも対応要求、本人には再謝罪を

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
メンタリスト・DaiGo
メンタリスト・DaiGo

 メンタリストのDaiGoが、7日に自身のYouTubeチャンネルでホームレスや生活保護受給者の生命を軽視し、差別するような発言をして炎上したことについて、生活困窮者を支援する4団体が14日、公式サイトに連名で緊急声明を発表。DaiGoに再度の謝罪を求めるとともに、菅義偉首相に対してDaiGoの発言を誤りだと明言すること、またメディアに対してもDaiGoの起用を控えることなどを求めた。

 声明を発表したのは「生活保護問題対策全国会議」「一般社団法人つくろい東京ファンド」「新型コロナ災害緊急アクション」「一般社団法人反貧困ネットワーク」の4団体。DaiGoの当該発言について「人の命に優劣をつけ、価値のない命は抹殺してもかまわない、という『優生思想』そのものであり、断じて容認できるものではありません」「差別を煽動する明確な意図に基づいて行われたものであり、現に、路上生活者に対する差別に基づいた襲撃事件が後を絶たない中、さらなるヘイトクライムを誘発する危険のある、極めて悪質な発言」と断罪した。

 DaiGoが13日に生配信で行った謝罪についても「他者の生きる権利について自分が判定できると考える傲岸さは変わりません」「自らの発言の問題点を真に自覚していると評価することはできず、その反省と謝罪は単なるポーズの域を出ていないと言わざるを得ません」と厳しく非難した。

 その上で、「私たちの社会を守るため、DaiGo氏の一連の差別扇動を許さないという姿勢を、より明確に社会全体で示す必要があると考え、以下の5点を求めます」と提案。DaiGoに対しては明確に発言を撤回して改めて謝罪することを求め、菅首相には「DaiGo氏の発言が許されないものであることを明言したうえで、生活保護の申請が国民の権利であることを率先して市民に呼び掛けること」を、マスメディアには「DaiGo氏の起用を差し控え、その発言の問題点を報道し、このような発言を許さない姿勢を明確にすること」を要求した。

 DaiGoは7日、YouTubeで「生活保護の人達に食わせる金があるのなら猫を救って欲しい」「自分にとって必要の無い命は僕にとっては軽い」などと発言。多くの反対意見が殺到し、炎上した。こうした流れを受け、12日夜から13日未明に公開した動画では「命は平等っていうけど優劣は全然ある」「残念ながら僕を叩いている人たちよりも僕は彼らのことを保護してますよ。何でかって言うと、税金めちゃくちゃ払ってるから」と反論し、さらに騒動が加速した。

 13日夜の生配信では無知が招いた失態」などと謝罪。今後は北九州で認定NPO法人「抱僕(ほうぼく)」を運営する奥田知志氏の協力を受け、生活困窮者の実態を学ぶことを宣言した上で。「今までの中で一番良くないことをした」などと反省の弁を繰り返していた。

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