ユーチューバー・中町綾が生き様激白「人生はノリ」 YouTubeの未来像も語る

福島 大輔 福島 大輔
イベントを行った中町綾
イベントを行った中町綾

 チャンネル登録者数100万人が目前となっている人気ユーチューバーの中町綾(20)がこのほど、よろず~ニュースの単独インタビューに応じた。ユーチューバーデビューから約3年、自身の生き様や人気の秘けつ、さらにユーチューバー全体の将来像まで、〝ユーチューバー第7世代〟の代表として語り尽くした。

 中町は高校1年時、「女子高生ミスコン2016―2017」の「高1ミスコン」でグランプリを獲得した。ユーチューバーとなったのは、高校3年時。現在、ともにYouTubeチャンネル「中町兄妹」を運営する兄・中町JPの誘いだったという。「兄が『YouTubeの人がいて、綾にやらせたいって言ってる』って言ってきて…。当時は仲が良かった女の子とコンビでインスタとかで遊んで、わりと人気があったんで、言われるがままにやりました(笑)。企画も考えないし、編集も大人任せで」と笑った。

 当初は「全然でしたね。再生数3万ぐらい、登録者数も7万人ぐらいで、伸びもしないし越ちもしない。やる価値あるのかな?って」と、やりがいは見いだせなかった。さらに〝相方〟が受験勉強のためSNSを卒業。「1人になって、大人の〝圧〟でやらされてたんで、アカウントを放置してたんです」という。

 そんな中で訪れた、新型コロナウイルスの猛威。「暇になって、毎日遊んでて、もう遊び足りたなと。もともと海外に行きたくてお金を貯めようとしてたんですけど、コロナで行けないし…。そんなころに、登録者10万人いけばお金をもらえるって聞いて、じゃあ頑張ってそこまで行くかと」と、シンプルな理由で気持ちを切り替えた。

 さまざまな企画が林立しているYouTubeの世界で、中町が選んだのは「赤裸々トーク」。「私、頭おかしい人生で、生活のしかたがおかしいって言われる。なので、それを全部話したんです、当時出てた(Abemaの恋愛バラエティー)『オオカミくんには騙されない』の裏話とか、自分の過去の話とか…」と、タブーなしの〝ぶっちゃけ〟路線が当たった。

 元々がポジティブで、表裏のないタイプ。「自分を出すことも、別に隠すことないし、いいかなって。大体何でも言っちゃいますね。隠し事はない」とあっけらかんと語った。その分〝アンチ〟の存在も目立ったが、「自分が高校生の時なんで、同い年ぐらいの視聴者が多かったから、アンチもそんなに説得力がないんですよ(笑)。だから気にしになかった」という。

 一方、現在は20歳になり、「中町兄妹」も運営していることで「兄妹の方は、私たちの親世代が見てたりするんです。年上が増えたので、説得力のあるアンチが増えた(笑)。正論を言われるので、ちゃんと目にしてます。社会に出たことがなくて、社会をちゃんと知らないので、そこで学べることが多い」と話した。

 それだけに、自身の配信スタイルは変わっていないというものの、「登録者数20万人ぐらいの時は、本当にもう何でも言ってました。ただ、もう90万人に行くと、さすがに何でもかんでもは言えなくなっていて、社会的に問題になりそうなやつはカットしたりとか、大人になってます」と、慎重さも身につけている。

 今年6月には緊急事態宣言下で30人を超えるユーチューバー参加したとして問題視された飲み会に参加していた事が発覚。兄の中町JPと運営しているのYouTubeチャンネル「中町兄妹」で謝罪した。当時について中町は「ユーチューバーが注目されてるからこそ、あれだけ取り上げられて話題にされた、私たちは言ってしまえば、基本的にはみんな一般人。芸能人って、大人からの〝圧〟があるけど、私たちはそういうのが全くないんで、一般人だと思ってたんですけど、今回の騒動って、ユーチューバーってこんなに注目されてて、もう一般人って言えないんだなって感じました」と振り返った。

 さらに「ユーチューバーには、世間の目が本当に厳しい。コロナ禍でもテレビだとロケとかしても何も言われないのに、ユーチューバーがちょっと外でロケしただけで叩かれる。遊びの一環と思われてるというか、仕事として見られてないのかなと。だから世間が厳しいんですよね。まだ大人の世代には認められてない」と本音も吐露した。

 今後の活動については「(登録者数)50万人ぐらいまでは、海外に行きたいと思ってたんですけど、今は日本で有名になれたので、日本で活躍したい。モデル業とか、テレビ出たりとか…」という。〝ニューメディア〟側の代表格として、テレビ離れが進む世代ともされているが、「実際に出てみると、テレビってすごいし、面白いなと思った。本当に実力勝負ですよね」と興味を示している。

 そして、今後のユーチューバー界についても持論を展開。「今ですら、日々変わってるんですよね。私が売れたのも、ある意味新しいスタイル。女の子が1人で、飾らないって話すっていうのが受けたんです。今は、いわゆる〝企画企画したやつ〟は伸びないです。むしろ、ユーチューバーが普通に楽しんでる姿を見たいと思われてる。今までウケていた『○○してみた』っていうのは、もうはじめしゃちょーさんとかHIKAKINさんとか、〝レジェンド〟しか伸びない」と語った。

 その上で、「やっぱり若い子に見てほしいんですよね。若いからこそできることがたくさんある。失敗したら他のことすればいいんだし、だからネガティブ思考の子に見てほしいですね」とニッコリ。「みんなに知ってほしい。『人生ノリだよ』って。ノリで生きていった方が楽しい。悩んでても時間の無駄。若いうちは楽しんだ方がいい。若さって戻ってこないじゃないですか、一番楽しい時間、若いうちに何でもやっていこうというマインドだったから、ここまでやってこれたんだと思います」と晴れやかに笑った。

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