今年90歳の大村崑27年ぶり映画出演「まだ生きてます」と元気ハツラツ ワクチンすでに2回接種

山本 鋼平 山本 鋼平
見どころを語る大村崑=都内
見どころを語る大村崑=都内

 喜劇俳優の大村崑(89)が10日、都内で27年ぶりの出演映画『ロボット修理人のAi(愛)』の公開初日舞台挨拶に登壇。「まだ生きております」と元気ハツラツに話した。

 新型コロナワクチンを2回接種し、前日に大阪から上京した。『元祖パチンコ物語 駅前戦争』(1994)以来の映画出演。背筋を伸ばして「まだ生きております」と第一声を発し、館内に笑いを呼んだ。謎の老人役の出演オファーを受け、脚本を確認したが役作りには悩んだという。田中じゅうこう監督からは「あなたの存在は全編につながっていきますから、しっかり存在感を出してください」と要請され「何をするか分からないが、大村崑(の感じ)は出さずにやろう」と覚悟を決め、撮影に臨んだ。完成から4回鑑賞し「やっと話がつながりました」とうなずいた。

 家族の絆を群馬・榛名湖の自然を通して描いた作品には手応えを感じている。「この映画を観てスカッとするでしょ。元気ハツラツのオロナミンCを飲んだみたいでしょ」と、一時代をつくった名作CMのフレーズを借り、笑顔で呼び掛けた。卒寿を過ぎ、11月には90歳を迎えるが、生涯現役をアピール。「喜劇役者は300人ほどいたが、残っているのは僕と伊東四朗だけです。どうか皆さん、喜劇役者を大事にしてやって下さい」と、さらなる活躍を誓っていた。

 舞台挨拶には主演の⼟師野隆之介、緒川佳波、⾦⾕ヒデユキ、⽥中じゅうこう監督も参加。ロボット修理の天才的な技術を持つ少年が、依頼品のAIBOと向き合い、新しい絆を育んでいく物語。全国で順次公開される。

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