俳優マッツ・ミケルセン(55)は、ハリウッドで悪役として起用されることを楽しんでいるという。「007」シリーズ「カジノ・ロワイヤル」や、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「ドクター・ストレンジ」での悪役で知られるデンマーク出身のマッツだが、ヨーロッパの視聴者は悪役に対する見方が異なるため、悪役として見られることに抵抗がないそうだ。
マッツは英メトロ紙にこう語る。「僕のキャリアを確実に違った目線で見てくれる、ヨーロッパという異なる世界を楽しんでいる」「『なぜ皆いつもこう言う風に僕を見るんだろう?』と言う意味での物欲しさはない。実際、僕は多くの人から全く違った見方をされて来たと思っている」「だから僕はそれを受け入れて、例えアメリカでやらないと言う選択になったとしても、そっちを選ぶよ!」
また、マッツは、自身が出演した大ヒット作品について振り返り、俳優としてのキャリアで成功を収めていることに少し驚いているとして、「皆それぞれが個性の芸術品であると同時に、ポップカルチャーの一部でもあり、その組み合わせは素晴らしいものだと思う。でもまさかそれが自分の身に起こるとは思ってもみなかった」と続けた。
そんなマッツは、より良い人生を送るために暴飲暴食を試みる友人グループを描いた新作映画「アナザーラウンド」でマーティン役を演じているが、スクリーン上で酔っ払いを演じるのは試練だったそうだ。「俳優にとって、それはいつも試練なんだ」「隠すことが大事で、至るところにいるチャーリー・チャップリンのような酔っ払いを演じるのは、とても危険なことなんだ」