日本最大級のコスプレイベント「acosta!」初の試み コスプレイヤーの新たな交流の場

松田 和城 松田 和城

 日本最大級のコスプレイベント「acosta!」が26,27日の2日間にわたり東京・池袋サンシャインシティで行われた。今回、初の試みとしてコスプレ即売会・フリーマーケット「acosta!マルシェ」と同時開催された。

 屋上のサンシャイン広場では、コスプレイヤーやカメラマンが写真撮影や交流を楽しんでいた。一方で3階の展示ホールを訪れると、興味のあるブースに立ち寄り作品を購入するファンの姿が見受けられた。

 同イベント主催のハコスタ企画担当者は「ずっと開催したいと思っていたが、なかなか機会がなかった。想定した人数よりも来場してくれた方が多いですね。初回なのでそこまで来てくれると思っていなかった」と手応えをみせた。

  同イベントはコロナ禍の中、コミックマーケット中止に伴い、コスプレイヤーの活動、交流の場がなくなり、代わりとなるような場を設けたい、という思いから企画された。

 “コスプレイヤー”としての楽しみ方は様々だ。コスプレをして互いにコミュニケーションを取る交流の場が「acosta!」。スタジオでの写真撮影・作品販売を主な目的とする人は「acosta!マルシエ」に参加する。

 即売会では人気ゲーム『FAINAL FANTASY Ⅶ』のキャラクター・エアリスのコスプレをしたUsagiさんが、作品を購入したファンとの会話や記念撮影に応じていた。衣装を製作したRUMINEさんは「即売会はファンとの交流がメインで実は、『acosta!』に参加するようなコスプレイヤーさんとの関わりがあまりないんです。こういったイベントをきっかけに新規でみてもらえるようになったらもちろんうれしいですよね」と話した。

 次回の開催に向けて改善点も見つかった。企画担当者は「同時開催とはいえ、どうしても別々に動いているように見える。『acosta! 』に参加した方には、もっと即売会を訪れて欲しいし逆もしかり。お互いの交流がより深まれば」と言葉に力を込めた。

 「acosta」は全国様々な場所で開催され、年間約10万人超を動員。コロナ禍以前は、ほぼ毎月開催され、1つの開催で5000人以上もの参加者が集う大規模イベントだ。今回は二度の延期を経て、約3カ月ぶりの開催となった。

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