AKB48の峯岸みなみが22日、横浜市のぴあアリーナMMで、卒業コンサート「桜の咲かない春はない」を行った。2005年10月、AKB48にオープニングメンバーとして加入した中で、最後まで残った1期生の生き様を、長年にわたり〝裏方〟として支えてきたレコード会社関係者が明かした。
関係者いわく、峯岸は「基本的にプライドが高い」タイプ。その分、「求められている以上のものを残そうとする」という。例に挙げたのが、TBS系の音楽番組「UTAGE!」への出演だった。
同番組では、単純に歌やダンスを披露するだけではなかった。「ボイパ(ボイスパーカッション)やエレキ、ウッドベースなど、いろんなことをやったので、忙しいさなかでも、特別に練習しなきゃいけない。収録までに何度もTBSに行って練習するんですけど、『失敗すると恥をかくし、他のアーティストの方々と一緒にやるから、絶対にミスれない』というプレッシャーがすごかった。加えて、うまくなりたいという純粋な向上心。一回練習して、何日か後に集まったときの上達ぶりは、本当にすごかったです」と話した。
関係者が高く評価するのは「1つ1つの仕事に対する取り組み方」。「やはり1期生は、売れるまでに苦労した分、売れてから入ってきたメンバーとは〝芯の通り方〟が違う」と分析した。とりわけ〝バラエティー班〟のリーダー格だった峯岸は「自分で考えて面白いことをしようしない限り、面白くならない」という強いこだわりを持っていたという。
さらに「失敗したら恥ずかしいとか、叩かれるとか、マイナス面を避けたいという思いは強かった。プライドですよね。恥ずかしいところは見せられないからこそ、受けた仕事に上乗せする」。AKBの歴史を支え続けてきた〝最後の1期生〟は、かわいらしいルックスと奔放なキャラクターの裏に、驚くべき〝職人魂〟を潜ませていた。