故ディエゴ・マラドーナの主治医ら医療チーム、殺人罪で起訴される

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 故ディエゴ・マラドーナの主治医らが殺人罪に問われている。脳手術を受けた2週間後、心不全により60歳で他界したサッカー界の伝説的存在マラドーナを担当した医療関係者7人が「悪意ある単純殺人」で起訴されたとESPNが伝えている。

 アルゼンチンの検察当局は、マラドーナの脳手術を担当したレオポルド・ルケ主治医の自宅と診療所を捜索、このほか、精神科医、看護師2人を含む7人が殺人罪に問われており、有罪となれば最長25年の禁固刑に処される可能性がある。

 マラドーナの遺族が、死に関し不審な点があると主張したことから特別捜査が行われていた。報道によると、検査当局は、マラドーナが手術後十分な医療処置を受けていなかった証拠があるとしているそうで、今月31日に審問が開始する。

 マラドーナは昨年11月、肺水腫を伴う心不全で帰らぬ人となった。また死亡時には、心臓、肝臓、腎臓に重度の疾患があったことが分かっている。体内にはアルコールや違法ドラッグを摂取した形跡はなかったものの、死体解剖の結果、抗精神病薬クエチアピン、抗うつ薬ベンラファキシン、抗てんかん薬レベチラセタムなどの処方薬を服用していたことが明らかになっている。

 サッカー史上最も偉大な選手の1人と数えられるマラドーナは、キャプテンを務めた1986年のワールドカップ・メキシコ大会の準々決勝で、有名な「神の手」ゴールにより2-1でイングランドを破り、アルゼンチンを優勝に導いたことで知られまたクラブレベルでは、イタリア・セリアAのナポリで活躍、1987年に初のリーグ優勝に導いたほか、1990年にも再びその栄光をもたらした。また1987年にはイタリア杯、1991年にはUEFAヨーロッパリーグでも優勝を果たした。同クラブはマラドーナの功績を称え2000年、同選手の背番号10を永久欠番とした。

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