人気漫画『ベルセルク』を描いた漫画家の三浦建太郎さんが6日、急性大動脈解離のため死去した。54歳。白泉社が20日、公式サイトで訃報を掲載した。
『ベルセルク』が連載された「ヤングアニマル」編集部は「三浦先生の画業に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼。葬儀は家族で営まれたことも記された。
ヤングアニマル編集長の永島隆行氏は「日々、本や映画・アニメを楽しみ、漫画作りの材料とされていました。そんな先生の作品には、先生が生きてきた中で見聞きした好きな物や人間関係が宝物のように詰まっています。『人生は漫画になるんだ』という事を何度も教えてくださいました」と悼み、「最後に読者の皆様に。先生は倒れられた際すぐに介抱され見守られながら搬送されました事を報告させて頂きます。そしてお願いです」と、家族や関係者への接触を控えるよう訴えた。
三浦さんは1985年にデビュー。代表作の『ベルセルク』は「月刊アニマルハウス」で89年から連載が開始され、現在も「ヤングアニマル」で連載中。単行本は40巻まで刊行中。主人公のガッツが異形の怪物を相手に剣と魔法を駆使する戦いを通した壮絶な生き様が描かれ、97~98年にテレビアニメ化、12~13年に劇場アニメ化、16~17年に再びテレビアニメ化された。2002年には手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を受賞した。