サッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカムが、ユニセフと共に世界規模の予防接種活動を牽引する。ジフテリアや麻疹やポリオなどを防ぐ定期的なワクチン接種を子供達に促進する世界予防接種週間に先立ち、ベッカムは同慈善団体と提携、「ワクチンの力を人々に思い起こす」ことを目指しているという。
ベッカムはこう話す。「昨年、新型コロナウイルスは、当たり前であったものの有り難みを思い知らせてくれたが、同時にワクチンの力についても思い起こさせてくれた。ワクチンの効用は、毎年何百万人もの命を救っている。ユニセフでの仕事を通して僕は、自分の愛する人々の健康がどれほど重要であるかを学んできた。世界中であまりにも多くの子供たちが、致命的な病気から身を守るのに必要な定期的ワクチンを接種できていない」
世界予防接種週間のキャンペーンにはそのほか、オーランド・ブルーム、オリヴィア・コールマン、ジェシー・ウェアが参加予定、ユニセフを支援するパートナーにより、ソーシャルメディアで「いいね」を押したり、シェアやコメントで「Unicef」と「#VaccinesWork」の言葉を入力し投稿するごとに、1ドル(約108円)が募金されることになっている。
ユニセフの事務局長ヘンリエッタ・フォアは、同キャンペーンについてこう語る。「今や世界中の人々が新型コロナウイルスのワクチン接種を受け始め、自分たちの順番をまだかと心配しながら待っています。現在、通常の生活を再開するためには、このワクチン接種が1番の望みと知っているからです。しかし一方で、世界中の非常に多くの子供たちにとっては、予防可能な病気のワクチンへのアクセスが全くないことが『通常』のままです。これは、私たちが戻るべき『通常』ではありません」。