東大生と早大生が挑む「燃えるアート展」作品をデジタル化して爆破焼却

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
「燃えるアート展」のイメージ
「燃えるアート展」のイメージ

 アート作品を爆破焼却し、デジタル化した作品を売り出す企画が進行中だ。「燃えるアート展」を主催する団体クリプトアートジャパンは21日より、クラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREにて、「絵画100点の爆破直接見学」をリターンとした開催支援募集を開始している。同展は「実物絵画100点をスキャンし、デジタルデータとして取り込みデジタルアートとすることで、その100点のデジタルアートをNFT(Non-fungible token=代替不可能なトークン)化し、次に、元の実物絵画100点を爆破焼却し、最終的に、100点のNFT化したデジタルアートをオークションにかけ販売する」プロジェクト。

 主催者は東大生と早大生の2人で「私たちは、社会変革や技術革新によってアートが姿や定義を変え、そしてアートが社会に対して価値観を提供してきたと考えます。これを踏まえ、デジタル化という社会変革の中でNFTという革新的な技術を使ってアートにおける新たな試みを派手に行おうとこのプロジェクトを企画しました」としている。募集はスキャン可能な平面作品が対象で、参加費は無料(送料は出品者負担)。爆破は栃木・岩船山のロケ地で5月2日に行われる予定。同月中旬にはNFT化された作品がオークション販売され、2次販売以降もその対価が出品者に支払われることを想定している。同団体のHPでは、23日までに70点の出品があったという。

 NFTとはブロックチェーン(デジタル台帳)への保存データ単位。固有の価値、唯一無二の存在を表すことを可能にするデジタルな署名システムであり、X次流通取引経路の透明化や正確な権利移転に用いられ、デジタルアートの根幹をなす。今年3月には、バンクシー のスクリーンプリント作品が焼却され、NFT化された出来事が話題になった。

 爆破費用の最低総定額は約100万円。支援額5000円で爆破の見学が可能になる。同2万円で爆破(小)スイッチを押し、3人まで知人を招待できる。同10万円(1人)で爆破(大)スイッチを一人で押すこと、知人を3人まで招待することが可能になる。クラウドファンディングは30日まで。

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