アンジェリーナ・ジョリー(45)がウィンストン・チャーチルが描いた絵画を828万ポンド(約12億4000万円)で売却した。イギリスの首相を務めたチャーチルが、第二次世界大戦中にモロッコのマラケシュで制作した絵画「ザ・タワー・オブ・ザ・クトゥビーヤ・モスク」が、ロンドンで開催されたオークションに出品され、匿名の買い手により落札された。
オークションハウス、クリスティーズのスポークスパーソンは、イスラム礼拝所の塔を描いた同作品はチャーチルの「最も重要な作品」であり、「戦争中に描いた唯一の風景画」であると話す。
熱心な画家としても知られていたチャーチルは、1943年のカサブランカ会談の後に同作品を制作、その後フランクリン・ルーズベルト米大統領に贈られたが、11年にニューオーリンズで売りに出された際にアンジェリーナが入手していた。
クリスティーズのイギリス/アイルランドのモダンアート部門の責任者ニック・オーチャード氏は、こう説明する。「これはチャーチルの最も個人的で力強い外交術です」「国のリーダー達の間で交わされる普通の贈り物ではありません。これはソフトパワーなのです。そして特別な関係とはこういうことなのです」(BANG Media International/デイリースポーツ)