我が子の入塾前に、2人の子どもを中学受験塾に通わせている先輩ママから「毎月25万円かかる」と聞いたとき、まだ子どもの中学受験について準備前だった筆者は不思議に思っていた。塾の資料を見る限り、授業料は1人あたり月5万円前後のはずなのに、なぜそこから10万円以上が追加されるのか不思議だった。
しかし入塾して数カ月もすると、先輩ママの言っていたことが納得できた。実際に長女を塾に通わせるようになってから、塾からの請求書はほぼ毎月12万円と記載されていたからだ。これを見て、慌てて明細を確認したのは1度や2度じゃない。
中学受験での塾費用が高額だと理解していたが、資料を見ても授業料以外の出費は入塾前には見えにくい。そこで、2026年に長女の中学受験成功を経験した筆者が、実際にかかった費用の実態を振り返ろう。
誤算① 通常授業に社会は含まれていなかった
授業料月5万円前後の通常授業は、国語・算数・理科の3教科セットだった。4教科受験を検討していた長女は、おのずと社会を別途追加する必要があった。追加費用は月1万5000円ほど。難関校を目指す場合はさらに各教科の上位授業を勧められることもあり、3教科すべて取ると追加で5万円ほど必要だ。
テキスト代は3カ月ごとに約2万円、当然ながら受講科目数によって増え、年間で合計するとその費用は10万円近く。入塾前に基礎となる授業料に含まれる教科数やテキスト代について確認しておくべきだったことは今でも悔やんでいる。
誤算② 季節講習は通常授業料と重なる
春・夏・冬の長期休みには季節講習がおこなわれ、通常授業料も変わらず請求された。
季節講習の費用は学年にもよるが、春・冬が3万〜6万円程度、夏は5年生で5万円強、6年生になると10万円ほどになった。なお、社会を受講する場合は別途費用がかかるのは、通常授業と同じ仕組みだ。
夏は通常授業もおこなわれたため納得感はあったが、春・冬は通常授業が休みになるのに授業料は満額請求されたことは今でも納得できていない。
誤算③ 模試の費用
毎月の公開模試や3カ月に1度の模試、半年に1度ほどの合格判定模試などがあり、これらの模試費用は1回あたり5000円前後かかる。
補足 受験直前にも出費が重なる
6年生になってからスタートした志望校別特訓は1日1万円前後、合格判定などのイベントも頻繁に開催され、費用は3000〜8000円程度と幅がある。試験1カ月前ほどから始まる入試特訓は特別授業で、合計で30万円ほどになった。
さらに、志望校別特訓や直前期の特別授業は通常とは別の校舎で開催された。交通費や送迎、これも想定外のコストだったと感じている。
特に6年生の塾代は桁違いだった。フルで受講したり、別途家庭教師や個別指導塾を併用した場合、200万円を超えることはザラにあるだろう。ただ、お金をかけたら合格が近づくわけではなく、子どもの負担が急増することも忘れてはいけない。
実際に6月から入塾した我が家の金額は参考になりにくいと思うが、6年生の塾代は100万円ほどだった。
これから塾を選ぶ人には、授業料以外にかかる費用を具体的に聞くこと、複数校舎がある塾ならば別校舎へ出向く必要があるかどうかも合わせて確認することをおすすめしたい。金額や状況によってやめるという判断にはならなくても、心の準備と家計の備えは早いほどいいだろう。
◆橋本ひとみ(はしもと・ひとみ) 3児を育てるママライター 2026年、長女が1度塾をやめるという回り道を経て大学付属中学に進学。現在は長男が大手中学受験塾で中高一貫校を目指して奮闘中。次男は中学受験はせず公立へ進学予定と、3人3様の選択をする子どもたちに日々翻弄されている。中学受験を支える親のリアルをSNSで発信中。