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毎日の散歩がアルツハイマー型認知症遅らせる効果 米非営利医療システムが長期研究

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画像はイメージです(SciePro/stock.adobe.com)
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 毎日気軽に散歩するだけで、アルツハイマー型認知症の進行を劇的に遅らせることができるという。 米国の非営利医療システム「マサチューセッツ総合ブリガム」による長期研究で、1日わずか3000~5000歩の歩行が、同じ病気に関連する脳の変化と認知機能の低下を約3年遅らせることができるということが報告された。さらに1日5000~7000歩を歩いた人では、症状の発現を最大7年遅らせることができたという。

 「アルツハイマー病のリスクがある高齢者に、脳と認知機能を守るために、活動レベルを小さく持続的に変えよう推奨しています」。研究チームは50~90歳の認知機能正常な成人296名を追跡調査し、歩数計で活動量を計測、毎年脳スキャンで同病気に関連する毒性タンパク質アミロイド斑とタウ線維の変化をモニタリングした。参加者ではタウタンパク質の一時速度が遅い、記憶力や思考力がより鋭敏に保たれた一方、運動不足の参加者では脳機能の低下速度が著しく速いことが判明した。

 運動が血流を促進し炎症を軽減し、脳細胞を保護するホルモンを活性化させるという。ヤウ博士は「動きがアルツハイマー病の初期を示す人々の認知機能低下速度を遅らせる可能性があることは非常に心強いです」と続けた。

  また、英国アルツハイマー病研究機構のジュリア・ダドリー博士は同じ研究が軽度な運動でも効果があるとし、「1日約5000歩の歩行は、この病気の主要な犠牲の1つであるタウタンパク質の一時を遅らせる可能性があります。簡単な生活習慣の変更が、脳をより長く健康に役立てるためのものです」と語った。

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