こんにちは!初めまして、齋藤と申します。平素は西宮を中心に展開する「アップ教育企画」にて、中学受験部門「進学館」の責任者をしております。どうぞよろしくお願いいたします。
誰に聞かれているわけでもなくウリを書き始めるのもいかがかと思いますが、進学館最大の特徴は「保護者さまとスタッフの連携力」です。大切なお子さまの中学受験を成功に導くプロセスはホームドラマそのものといっても過言ではありません。重要なキャストである保護者さまをほったらかしにすることなく、大人チーム一体となってすてきな結末へと導く。大人チームの連携力により主役も一層引き立ち、まさに良いこと尽くしです。
この度も、心血注いで指導した生徒の保護者さまとのご縁で、当コラム執筆を承る運びとなりました。こちらでは、受験情報はもちろんのこと、効果的な学習方法や、重要キャストである保護者さまにほんの少し役立つ何かを書かせていただければ幸いです。
さて、原稿を作成している7月12日。アップ教育企画では、4月から定期的に行ってきた「学校見学会」の最終日にあたります。自身の教育の素晴らしさを少しでもアピールしたい私立各校にとって、学校側からの「営業」は少子化も相まって完全に不可欠なものとなりました。説明会にオープンスクール、クラブ活動体験などさまざまな機会がある今の状況は、選ぶ側にとっては歓迎すべきものではないでしょうか。
実際に校舎を訪れる重要性…門をくぐった際のインスピレーションで「行きたい学校」「そうでない学校」にスカッと分けられるときもあります。実際に試験に挑む段階において、志望校訪問経験の有無が思わぬ手助けとなったエピソードも!
~ラインやメールはもちろん、携帯そのものも普及したてのころ、ご両親の都合が合わず祖母と2人で試験会場に向かった小6男子のお話。よく言えばおとなしく、ひどく書けばぼーっとしている無口な少年は、あろうことか入試当日、満員の駅構内で祖母とはぐれてしまいました。
おばあさまはパニック!家に電話したとて、そもそもご両親は前述の通り多忙で不在。動転しながら駅での放送で名前を呼んでもらうもヒットせず。試験会場へと向かう孫の背中を見る、という重要ミッションを達成できなかったおばあさまの絶望は察するに余りあるものでした。
しかし…少年は成長していました。ぼーっと生きていたはずの12歳は、なんとひとりで電車に乗り、最寄り駅で降り、圧倒的多数の親子連れをかきわけ単身試験会場へと向かっていたのです。試験は終了し、結果も合格。大冒険をやってのけた勇者の後日談は「説明会に行って何となく覚えていた」とのことでした。
転ばぬ先の杖、中学入試に付き添えないほどご多忙な保護者さまは、きっと無意識ながらわが子に知恵を授けていたのでしょう。何が起こるかわからないから!という飛躍した理由はさておき、自らの足と目と感覚を生かして学校を知ることは改めておススメさせていただきます。