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おニャン子からデビュー40周年 集大成ライブの渡辺満里奈 音楽的原点とは?「奇跡」の名盤も30年ぶり再発

北村 泰介 北村 泰介
デビュー40周年を迎えた歌手・渡辺満里奈。記念ライブを10月から3か月連続で開催する
デビュー40周年を迎えた歌手・渡辺満里奈。記念ライブを10月から3か月連続で開催する

 歌手、女優、タレント、エッセイストなどマルチに活躍する渡辺満里奈がデビュー40周年記念ライブを12月22日に東京・恵比寿のザ・ガーデンホールで開催する。今年3月には敬愛するミュージジャン・大瀧詠一さん(2013年死去、享年65)のプロデュースで1996年にリリースしたアルバム「RingーaーBell(リング・ア・ベル)」を30年ぶりに再発。同作にスポットを当てたライブを10月に大阪、11月に東京で行う。メモリアルイヤーの締めくくりとなる3カ月連続公演に向け、渡辺がよろず~ニュースの取材に対し、自身の音楽的な原点や思いを語った。

 渡辺は86年3月、「おニャン子クラブ」のメンバー(会員番号36番)として芸能界デビュー。同年10月8日に「深呼吸して」でソロ歌手デビューし、15歳11カ月でオリコン初登場1位に。山口百恵さん(80年引退)の持つ当時の史上最年少記録(74年12月発売「冬の色」での15歳11か月)を数日分、更新したとして話題になった。その後も名盤と評されたセカンドアルバム「EVERGREEN」(87年)、“渋谷系”と称されたアーティストとのコラボなど、アイドル歌手のイメージを超え、洗練されたポップス志向を感じさせる活動を続けた。

 その原点について、渡辺は当サイトに「私が『音楽の世界って素晴らしいな、大好きだな』と思ったきっかけが大瀧詠一さんの『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』というアルバムでした。そこが、やっぱり始まりのような感じです」と振り返った。

 同作は大瀧さんが佐野元春、杉真理と共に制作した82年リリースのアルバムで、「A面で恋をして」や「彼女はデリケート」といった有名曲も収録。その大瀧さんが全面プロデュースした「RingーaーBell」は、フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」(第2期)の初代オープニングテーマとして95年1月から96年5月まで使われた「うれしい予感」(作詞・さくらももこ、作曲・大瀧詠一)など6曲を収録したミニアルバムだった。

 渡辺は「『うれしい予感』が大瀧さんとご一緒するきっかけでした。先に、この曲ができていて、ボーカルを決めるという時に、誰にしようかというので、声をかけていただいた。ほんとにすごい。奇跡です、奇跡!こうして大瀧さんとご縁をいただいてアルバムを作れたということは、この芸能生活40年の中でも一大トピックだったと思います。宝物のようなアルバムを作らせていただきました」と感慨に浸った。

 再発盤では大瀧さんの歌声が寄り添うカントリー調の「冬の星座」と、シンガー・ソングライターの大貫妙子が書き下ろした「高い空遠い街」という未発表音源2曲を収録。渡辺は「大瀧さんとは、その時にデュエットして録ったわけではなかったんですけど、今回、トラックがあったということで、デュエットのような形でミックスして作ったという感じです。大貫さんの曲はレコーディングをしたけれど、ミニアルバムということもあって収録されなかった。30年前の私にはちゃんと理解しきれていなかったのかもしれない“大貫妙子ワールド”が、今の私にはすごくしっくりくるというか、30年という時間を経て熟成され、すごく体に染みる…という歌になっています」と説明した。

 同アルバムのラストを飾る曲は「あなたから遠くへ」。伝説的なシンガー・ソングライター、金延幸子のアルバム「み空」(72年)に収録された代表曲のカバーだ。原曲のアレンジは細野晴臣だが、渡辺版は大瀧さん(変名の多羅尾伴内名義)が担当。日本語ロックの礎を築いたバンド「はっぴいえんど」の“ツートップ”による競作的な形になった。渡辺は「すごいですよね。私が30年前に聴いて大好きになって、この歌を歌いたいって大瀧さんに言って入れてもらったんです。当時から『ほんと素敵な歌だな』と思っていた。いい歌って色あせないんだなと改めて感じました」と実感を込めた。

 今秋は10月23日にビルボードライブ大阪、11月8日にビルボードライブ東京で「Still Ringing Bells」と題したライブを開催。渡辺は「発売30周年ということで『Ring-a-Bell』中心のライブにしたいなと思います。ちなみに(デビュー曲)『深呼吸して』も歌いますよ」と笑顔で予告。12月22日の記念ライブでは、「私が大ファン」という歌手・土岐麻子、「Ring~」にもコーラスで参加したウルフルズのトータス松本がゲスト出演。親交のあるシンガー・ソングライターの堂島考平ら5人編成のバンドがバックを務める。

 渡辺は「40周年の集大成として、お祭りみたいな、みんなで楽しめるステージをやりたいですね。ゲストで参加するライブは(今後も)あるだろうけど、『ソロのライブはこれが最後』と常に思ってやっています。50周年ライブ?いや、10年後は分からないです」と“今”を生きる姿勢を強調。まだ(Still)、ベルは鳴り続けている。

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