オーディション番組「アメリカン・アイドル」初代優勝者でグラミー賞受賞歴もある歌手のケリー・クラークソンと米ニューヨークの雑貨店「Art of Play」の対立で、店のマスコットである鳥のからくり人形「モリー」の値段が1500万ドル(約23億8000万円)に跳ね上がった。
ケリーは同店を訪れた際に店員に見下されたような態度を取られたと公表。映画「プリティ・ウーマン」でジュリア・ロバーツが演じたヴィヴィアンがブティックで冷遇された後に買い物袋を抱えて同じ店を訪れ「大きな売上を逃したわね」と言い放つ場面に重ね、SNSで不満を投稿していた。
店側は10月11日、モリーは店内で開かれるマジックショーで重要な役割を担う一点物で、「壁に固定されていて、販売していません」と声明を発表した。これに対しケリーは、値札を指さして尋ねた際、店員に見下した口調で1万5000ドルだと告げられたと反論し、「それが全部なかったことになって、今度は売り物じゃないって? 失礼なだけじゃなくて、嘘つきでもあるのね」と投稿した。
共同経営者のアダム・ルービンさんは「とんでもない誤解」とし、「状況が変わったのは、彼女が自分の影響力を使って私たちを攻撃した時です」と主張した。ファンが店に押しかけ、批判の電話や悪いレビューも殺到していると明かし、「これは歩道で起きたことなので、近所の人たちが警察を呼びました。すると、彼らがその近所の人たちを撮影し、フォロワーが近所の人たちの個人情報をさらしたのです…ケリー・クラークソンは私たちを危険にさらしました」と訴えている。
ルービンさんは鳥の人形について「Curbed」に「お気づきのとおり、需要の高まりを受けて値上げしました。現在の価格は1500万ドルです」と語った。同店では以前から「モリー」と呼ばれるこの人形に問い合わせがあり、制作者が本気の購入希望を見極められるよう、1万5000ドル(約238万円)の値札を掲げていたという。
店側はその後、制作者が所有するほぼ同じ人形なら1万5000ドルで譲れるとケリーに説明したとし、「心から彼女の幸せを願っていますし、いつかこの誤解をみんなで笑い合えたらと思っています」とコメントした。