女優の中尾ミエが8日、大阪・梅田芸術劇場メインホールでミュージカル「ファニー・ガール」(9日初日)の会見に出席した。
73歳で雑誌の“最年長袋とじ”でグラビアを披露し、評判を呼んだが、80歳になったいまも背筋はピーンと伸び、声の張りも抜群。ウィットに富んだ受け答えなど、元気の秘訣を問われると「毎朝、公演で30分運動すること」だという。今年5月、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演した際「“まだ出来る"と過信する事が危ないと分かり、無理はしない」と語っていた。だがやはり「体動かすのが一番」だといい、「毎朝、平均80歳ぐらいおばちゃんたちとやってる。私は声出して、歌って。近所からクレームがくるかも」と笑いを誘った。
大阪公演初日の前日も「大阪でウォーキングして、いい感じの公園みつけた」という。30分の運動はかなり本格的で「鉄棒使ったりしてる。朝、声を出すのはいいウォーミングアップになっている」という。主演の望海風斗も「中尾さんは太陽のような人」とそのカラリとした明るさを慕う。
「ファニー・―」は実在の女優ファニー・ブライスの10代から30代を描いた作品。1964年に米国を代表する歌手で女優のバーブラ・ストライサンド主演で初演された。さらに映画化もされ、バーブラはアカデミー主演女優をも獲得。中尾より4歳年上のバーブラの作品だけに「リアルタイム。楽曲も全て自分で歌ってきた」と、振り返る。
今作で中尾は、ファニーの母親を演じている。「60年以上この世界でやってきているけど、こんなにも飽きずに仕事をするのは初めて(笑)。やればやるほどいい作品。こんな作品に出会えて、冥土の土産になる」と茶目っ気たっぷりにアピールする。
さらに「私の仲間も80歳くらいなので、ミュージカル見たことない人も多い。でも古き良き時代の音楽で、あの時代のきれいなメロディ。人生最後の楽しみだと思って、是非見てほしい。オシャレして人生のひとときの楽しみに」と呼びかける。さらに「ピープル」「パレードに雨を降らさないで」などいまも愛され続けている曲も多い。中尾も「珍しく全部良い曲ですよ」と自信を持って進める。
望海については「初演はバーブラのための作品だと思う。バーブラはバーブラだけど、望海さんの歌は聞きほれちゃう。私もいろんな人を見て、聞いてきたが、望海のファニーになっているし、他の人じゃしんどいんじゃないのかな」と絶賛。さらにファニーの夫を演じる元V6の坂本昌行についても、「坂本君もスゴくいい。私の知り合いは年齢的に、坂本君はアイドルのイメージなんだけど、あんなに歌えるなんて」といい、「アンサンブルも底上げしてもらって、難点のない作品です」と目を細めた。
大阪公演は18日まで。その後、福岡・博多座(24~11月1日)、名古屋・御園座(11月10~15日)で上演される。