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フロスって歯磨き後じゃないの!歯磨きの前が正解?おすすめする3つの理由とは【歯科医が解説】

夢書房 夢書房

毎日の歯磨き後にデンタルフロスを使っている人は多いだろう。ただ、なぜ歯磨き後にやっているのか理由を語れる人は少ない。この順番を誤解したままケアを続けていると、せっかくの予防効果を十分に得られない可能性がある。

では実際にデンタルフロスを使うタイミングで好ましいのは、歯磨き後か前のどちらなのだろうか。歯科医のなお先生に話を聞いた。

ーデンタルフロスを使うのは「歯磨きの前」と「後」のどちらが正しいですか?

科学的な見地としては研究文献が少なく、「どちらが絶対的に正しいか」という明確な結論はまだついていません。しかし、実際の臨床現場では「歯磨きの前」に使うことを強く推奨しています。

歯磨きの後にフロスを行っても特段のメリットは存在せず、逆に「先にフロスを通す」ことで得られるメリットが大きいためです。歯磨き前のフロスを習慣化することが、毎日のオーラルケア効果を引き出すポイントとなります。

ー「歯磨きの前」にフロスを使うことで得られるメリットを教えてください。

大きく3つの理由があります。1つ目は、先にフロスで歯間の歯垢(プラーク)をほぐしておくことで、その後の歯ブラシによる歯垢除去率が上がることです。2つ目は「面倒な作業を先に済ませる」という行動科学的メリットで、挫折を防ぎ達成率が高まります。

3つ目は虫歯予防です。あらかじめ歯間の汚れを取り除いて歯の面を露出させておくことで、その後の歯磨きで歯磨き粉に含まれる「フッ素」が歯間までしっかり届き、留まりやすくなるため予防効果が向上します。

ー逆に「歯磨きの後」にフロスを行うことのデメリットや効果の違いはありますか?

医学的に「後にやるメリット」はほぼありません。むしろ、歯磨きを先に終わらせると達成感から「今日はフロスはいいや」とスキップしがちになり、結局習慣化できなくなるという行動上のデメリットがあります。

また、先に歯磨きをすると、歯磨き粉で歯の表面に行き渡ったフッ素がその後のフロスやうがい等で落ちてしまう懸念もあります。継続的なケアの定着とフッ素による虫歯予防効果を活かすためにも、順序を逆にして「後」で行うのはおすすめできません。

ー歯ブラシとフロス以外に、日常ケアでおすすめのオーラルケア用品は何ですか?

パッケージに「高濃度フッ素配合」と表記された歯磨き粉がおすすめです。もしフロスと歯磨き粉のどちらか一方しか選べないとしたら、迷わず歯磨き粉を勧めるほど、フッ素による虫歯予防効果は科学的に証明されています。ただし、高濃度フッ素配合歯磨き粉は6歳以上の使用を推奨しているので注意が必要です。

含まれるフッ化ナトリウム等は適切に使用すれば安全で、再石灰化や細菌の繁殖抑制に高い効果を発揮します。先にフロスで歯間を掃除し、高濃度フッ素配合の歯磨き粉で磨く組み合わせをおすすめします。

●なお先生 歯科医師|歯医者が怖いひとの味方
「歯医者が怖くて、もう何年も行けていない」という人が多くいることを知り、歯医者へ来ることに抵抗や不安を持つ方が抱える「歯科不安」の正体と「怖いままでも歯医者へ通うための具体的な技術」をSNSで発信中。現役歯科医師として臨床に立ちながら、歯医者に行く前に相談できるオンライン相談室も運営。

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