英ロックバンド「レディオヘッド」のトム・ヨーク、元「ロキシー・ミュージック」のメンバーでデヴィッド・ボウイやU2などを手がけたプロデューサーのブライアン・イーノなど200人を超えるミュージシャンが、英国のアンディ・バーナム首相に宛て、北海での石油・ガス採掘拡大の要求を拒否するよう求める書簡を送った。
トムとのブライアンは、ローズバンク油田の開発拒否を首相に呼びかけ、採掘された石油の大半が輸出に回されるため電気料金の引き下げやエネルギー安全保障にはつながらないと警告。ほかに、トムのバンド仲間エド・オブライエンとフィリップ・セルウェイ、「ザ・キュアー」のロバート・スミス、「プライマル・スクリーム」のボビー・ギレスピーらも署名した。
書簡には「気候危機はもはや将来世代のために恐れるべきものではなく、今この瞬間、私たちの生活を形づくっています。熱波は学校、職場、病院、交通網、フェスティバル、ライブイベントに支障をきたしています」と記されている。
同プロジェクトへの英政府のパブリックコメント募集は8月17日に締め切られ、アバディーン沖のジャックドー・ガス田と合わせ閣僚が今後の方針を決める。両プロジェクトを手がけるアデュラ社は開発により108億ポンド(約2兆円)の投資と3500人分の雇用が見込めると主張するが、環境活動家は採掘が気候危機を加速させると訴える。
気候変動や環境問題に取り組む音楽業界の慈善財団「アース・パーセント」の共同創設者でもあるブライアンは、バーナム氏が過去にミュージシャンらと共に化石燃料拡大の終結を訴えていたと指摘。「彼には選択肢があります。化石燃料業界の側に立ちローズバンクを承認するか、その決断の結果を生きることになる人々の側に立つか、です」と述べている。