映画監督のクリストファー・ノーラン氏が、自身が「怖くて」手を出せない意外なジャンルについて語った。
「オデュッセイア」をはじめとする大作SFや「ダークナイト」などのヒーロー映画で世界的な成功を収めてきたノーラン監督だが、これまでにロマンティック・コメディを監督したことは一度もない。米トーク番組「ザ・トゥナイト・ショー」に出演した際、その理由について「コメディは信じられないほど難しく、挑戦するのが怖すぎる」と、巨匠らしからぬ素直な本音を明かした。
番組内でノーラン監督は「ロマンティック・コメディを撮るのは、信じられないほど難しいと思う。そうした映画を見るのは大好きだ。しかし、人々をあのように笑わせる作品を作るのは、世界で最も難しいことのひとつだと考えている」と語った。
さらに、コメディ作品の製作に伴うリスクの高さについても言及。「映画を作る際、例えば自身の作品を人に見せて反応が得られなかったとしても、『理解してもらえないんだな』と思えば済む。だが、コメディにおいて笑いが起きない場合はそんな言い訳が通用しない。私なら恐怖でたまらないだろう」と不確実性の高さに対する本音を吐露した。
一方で、ノーランはホラー映画への探求心や、過去に「プレステージ」などで組んだ俳優のクリスチャン・ベールとの再タッグに対する意欲も口にしている。その根底には、常に優れたアイデアやストーリーの重要性を最優先する姿勢があり、妥協のない映画製作へのこだわりを改めて印象づけた。