年々厳しさを増す夏の猛暑は、日常生活だけでなく、働き方にも影響を及ぼしている。特に通勤時は厳しい暑さや強い日差しにさらされるため、始業前から疲れを感じる人も少なくない。人材紹介業の株式会社ワークポートはこのほど、全国の社会人358人を対象に「猛暑時の通勤」に関するアンケートを実施、結果を公表した。
猛暑の時期、通勤や出社が負担となり、仕事を始める前から疲れを感じることはあるかを尋ねたところ、「よくある」(45.0%)、「ときどきある」(31.8%)が合わせて76.8%と8割近くに上った。「よくある」だけでも4割を超え、猛暑時の通勤が働き手に大きな負担を与えていると言える。
猛暑時の通勤でストレスや負担を感じる場面については、「会社に着いた時点で汗だくになるため、汗ジミやにおいが気になる」(40代・女性・事務)、「満員電車や通勤渋滞での熱気、密接した空間がストレス」(40代・男性・企画マーケティング)、「電車内と外気の温度差で体調を崩すことが多い」(30代・男性・営業)といった悩みが寄せられ、「駅から会社まで徒歩10分以上かかるため、通勤中に何度も仕事を辞めたいと思った」(40代・女性・システムエンジニア)など、通勤負担の深刻さをうかがわせる意見もあった。
猛暑の時期に出社したくないと感じたことがあるかを尋ねたところ、「よく」(41.3%)、「ときどき」(27.4%)を合わせた68.7%が「ある」と回答。半数以上が日常的に出社ハードルを抱えている。
猛暑の通勤ストレスで仕事の集中力やパフォーマンス低下を感じるかについては、「とても感じる」(35.8%)、「やや感じる」(40.8%)が合わせて76.6%だった。多くの働き手が、猛暑による通勤負担は仕事の質にも影響を及ぼすと感じている。
猛暑時の通勤に関する職場の対策では、「実施されていない」が59.2%で約6割を占めた。一方で、「十分に実施されている」は7.8%と1割未満にとどまっている。
実施されている対策の具体的な内容では、「服装ルールの緩和(クールビズの強化、ポロシャツ・Tシャツの着用許可など)」が63.9%で最多。「熱中症対策グッズの支給(ハンディファン、冷却グッズ、飲料など)」(37.1%)、「時差出勤・フレックスの推奨」(28.9%)、「リモートワークの推奨」(19.6%)と続いた。
こうした職場の対策への満足度を尋ねたところ、「とても」(7.2%)、「やや」(41.2%)を合わせた「満足している」は48.4%、「あまり」(39.2%)、「まったく」(12.4%)を合わせた「満足していない」は51.6%となり、評価はほぼ二分された。
職場の猛暑対策が遅れている人に、職場へ求めたい対策を尋ねたところ、「リモートワークの導入・拡大」が54.0%で最も多かった。次いで「時差出勤・フレックスタイム制度の導入・拡大」が46.6%。実施されている対策とは対照的に、通勤そのものの負担軽減につながる制度へのニーズが高い。