親が元気なうちに、いざという時のための備えをしておきたい。そう考える人は少なくない。実際に、親がどのような資産を持っているのかを把握できている人は、どれくらいいるのだろうか-。相続をテーマにした情報メディアを運営するPR media株式会社はこのほど、実父母または義父母が1人以上存命の全国の30~69歳の男女1000人を対象に「相続準備に関する実態調査」を実施、結果を公表した。
親の資産状況(預貯金・不動産・保険・有価証券など)の把握度を尋ねたところ、「ほぼすべて」が12.4%、「大まかに」は23.1%で、合わせて35.4%が積極的に把握していた。一方、「ほとんど(19.8%)」と「まったく(30.6%)」を合わせると50.4%となり、約半数が親の資産を把握していない結果となった。
特に把握できていない(または存在を知らない)と感じる資産では、「預貯金(銀行口座の数・残高)」が73.0%で最も多く、「生命保険・医療保険・個人年金(44.0%)」「有価証券(27.0%)」「不動産(22.5%)」と続いた。
今後の親の資産把握について、「ぜひ(26.3%)」と「できれば(40.7%)」を合わせると、67.0%が「把握しておきたい」と回答。多くの人が親の資産を把握したいと考えているが、実際には約3人に1人(35.4%)しか積極的に進んでいない。
把握したい気持ちはあるのに、なかなか進まない。このギャップを埋めるために関心のある対策・情報を尋ねたところ、最も多かったのは「親の資産を『見える化』する方法(一覧化・記録)」で34.7%だった。「親子で相続について話し合うコツ(17.3%)」が続いた。
預貯金や保険、有価証券といった金融資産は、相続が発生した際に名義変更や請求の手続きが必要となる。口座や契約の存在自体を把握できていないと、本来受け取れるはずの資産に気づけないことも考えられる。相続の準備は、親の資産を棚卸しし、全体像を把握することから始まる。資産がどこにどれだけあるのかを整理することが、その後の相続対策を考えるうえでの土台となる。気持ちを行動に変える第一歩を、早めに踏み出しておきたい。